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フラット補正ができるようになりました

フラット補正、できるようになりました。


フラット補正。その必要性についてはフラットエイドでオリオン星雲と馬頭星雲を処理したこちらの記事で強く認識はしていたのですが。

Orion_horsehead_Comp-FL_R.jpg オリオン星雲と馬頭星雲 自己ベスト

トライしては失敗してを繰り返してなかなか成功できずにいました。

フラットフレームの素材作成にはいくつかの方法がありますが、
共通しているのは星空を撮影したときと全く同じ光学系を使用し、絞り・フォーカス位置も同じにして撮影すること。
そのうえで被写体として曇天の空・薄明の空・ELパネル等を撮影し、周辺減光が発生している画像を取得し、必要に応じて合成する。
そして通常の天体写真に適用して画像全体の明るさを均一にする。

まぁここまではわかるのです。悩んでいたのはこの先。
どのくらいの露出で撮ればいいのか、調べた限り明確に書いてあるところはありません。
これはフラットフレームの素材によって大幅に露出が異なるからだとは思っているのですが。



フラットフレーム素材調達

薄明の空をフラットフレームの素材にしようとトライしたことがあったのですが、
刻一刻と明るくなっていく薄明の空で、安定した露出を確保することができずその後の画像処理で躓いてしまいました。
そもそも適正な露出がどれだけかもわかっていない状況ですし。

今回はその反省を生かし、通常の星空撮影の時間を1時間犠牲にしてフラットフレームを撮影することに。
これであれば通常の星空撮影と同じ露出設定で撮影することが可能になり、
露出調整に悩む必要がありません。

冬の星座が西に傾いてから薄明開始までの間をフラットフレームに費やせる時期であるというのも幸いしました。
冬の星座がいなくなってしまえば星空を撮影したい欲求を抑えることができますからね。

いつもの通りLPS-D1フィルタを装着したα7s天体改造に90FL+レデューサーをセット。
ピントを無限遠に合わせて、鏡筒の先をビニール袋で覆います。
ビニール袋は生鮮食品を入れる半透明の袋を使用しました。
コンビニの白い袋よりも色が透明に近く、露出調整が簡単だろうとの判断です。

明るい星の影響を避けるために赤道儀を止めてISO25600、30秒露出で40枚ほど撮影してきました。



フラットフレーム作成と画像処理

ステライメージのマニュアル通りにRAWデータ40枚を処理して出来上がったフラットフレームがこちら。
ふむ。なんとなくそれっぽい画像になっています。
A7S90FLRED_Flat201712_R.jpg 
 

フラット補正を含めて最初からすべてやり直した画像がこちら。
Calfornia01_01_R.jpg 

フラット補正をせずに処理したカリフォルニア星雲がこちら。
周辺が落ち込んでいるというより、むしろ中心部だけ不自然に明るいという。
California01_R.jpg

こうやって見ると効果のほどは一目瞭然ですね。
文字通り画面全体がよりフラットになったのはもちろんのこと、
より厳しい強調処理にも耐えられる画像になったおかげで左下のより淡い星雲も見えてきています。
ついでに構図がおかしいことも判明してしまったわけですが。



画像処理手順の詳細

RAW画像からレベル調整→ホット・クールピクセル処理を行った後、
フラット補正を入れてからベイヤーRGB変換を行い、スタッキング
という順番で処理をしました。

以前色ずれが起きたときはRGB変換を行ってスタッキングを行った1枚の画像に対して行ったと記憶していますが、
これではRGBのバランスを完全に一致させないと色ずれが起きるのは考えてみれば当たり前のことですね。
モノクロ画像に適用すればそういった問題は発生しないということだったのでしょう。



今後の課題

改めて挑戦してみたらなんともあっさり終わってしまいましたが、
よく見ると明るさの中心が左上に寄っている
よく見ると右下にゴミらしきものが乗っている
よく見ると完全にはフラット補正しきれていない
などなど新たな問題点も見つかりましたが、こういった点は今後の課題としましょう。

SIGMA70-200 F2.8の70mmと200mmのフラットフレームを撮ってこないといけませんね。
それから、より難しいと言われる広角レンズのフラット補正にもチャレンジできればと思います。


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