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α7sの星喰い現象からα6300を考察してみる

α7sというカメラ


発売当初は非常識な高感度性能から天体写真のブレイクスルーが起きるのではと期待されたα7s。
発売後しばらくしてバルブ撮影時に微光星が消える現象が報告され始め、
そのうち”Star Eater”(星喰い)という呼び名がつけられてしまいました。

α7RIIになって、今度は4秒でも起きた、いやそれはバルブの時だけだろう、
非圧縮RAWのせいだ、いやそうではない、などなど長々議論されていますが、
結局この件は最新のα7IIIでも完全解決したという話を聞きません。

Sonyからこの件について明確な回答がないまま数年が過ぎてしまい、
天体写真家の多くはα7シリーズから離れていってしまったのではないかと勝手に勘繰っています。
最近は中古の価格も下がってきたことで、電子観望専用になっているケースもあるようですが。

かく言う私はというとCanonに移るか真剣に悩んだ時期もあったのですが、
いろんな事情もあり今のところα7sを使い続けています。
その流れでサブ機として、またタイムラプス撮影用にα6300も保有しています。

普段は改造したα7sでのみ天体撮影を行っているのですが、
球状星団などを撮ろうとするなら改造機である必要は必ずしもありません。
そうすると焦点距離・周辺減光で有利なAPS-Cのα6300って使えるのかしら、と思い立ちました。

実際に使うかどうかはともかくとして、星喰い現象については知っておいて損はないでしょう。

先にお断りしておきますが、私は電気的なことにはまったく疎いので、現象から類推する程度のことしかできませんのであしからず。
むしろこの実験結果から電気的に読み取れることがあったら教えてください。



星喰い現象とは


では改めてα7sの星喰い現象を確認してみましょう。

α7sのダークフレームRAW画像をステライメージ7で開いて1000%まで拡大したスクリーンショットです。
長秒時ノイズリダクションはオフ、
高感度ノイズリダクションもオフにしています。

20180308.jpg 

左側がカメラ側でシャッタースピード30秒に設定して撮影したダークフレーム。
右側がバルブ撮影にしてシャッターを30秒押し続けて撮影したダークフレームです。

改めて見てもひどいですね。そりゃ星喰いと言われるわけです。
拡大率を間違えたのかとすら思いますが両者とも正しく1000%の拡大です。

解像感がなくなるというレベルではなく、解像度が1/4になっている感じです。
階調もMモードでは5色あるのに対し、バルブでは3色になってしまっています。
拡大してみると以下のような感じ。

Mモード30秒 5段階の階調(白黒、グレー3色)。
20180309_03.jpg


バルブ30秒 3段階の階調(白黒グレー)。
20180309_04.jpg

これについては知っていたので別にいいです。
所与の条件として甘んじて受け入れ、30秒制限の中で私なりにうまくやっているつもりです。

もう4年も前に発売した製品。どうせSonyは直してはくれないでしょう。
天体改造してしまったカメラです。次を考えるのは壊れるまで使い倒してからでいいでしょう。



α6300はどうなのよ?


それではα6300のほうはどうでしょう。
20180308_6300.jpg

んー。なんだか微妙な結果です。
α7sのような星喰い現象は起きていないように見えますが、
かといって全くMモードとバルブがまったく一緒というわけでもなさそうです。

α6300では階調に差はないようですが、厳密には
Mモードではグレー3色と黒の4階調
20180309_05.jpg

バルブでは白黒とグレー2色の4階調
20180309_06.jpg

となっていて、さらに明るいグレーが大半を占めているように見えます。
これを階調が減ったと見るかノイズが少ないと見るか。



14bit? 12bit?


α6300は通常14bitで記録されますが、
バルブ撮影の際には12bitになるとの記載が取扱説明書にあります。
20180309_02.jpg  

やはり14bitと12bitの差、なのでしょうか。ファイルサイズは全く一緒なのですが。
12bitと14bitの違いとはいったい。
少し調べてみるものの、写真のRAWデータに限った話で正しそうな回答が見つかりません。

用語の定義だけを見てみると、こちらのサイトが参考になりそうです。

用語解説辞典|【公式】NTTPC

8bitはRGBそれぞれ256色で約1677万色
12bitはRGBそれぞれ4096色で約687億色
14bitはRGBそれぞれ16384色で・・・だいたい4兆色??

そんなに差があったらものすごく違いが出そうですがそういうわけでもなさそうです。
こんなサイトも見つけました。

14bit RAWの階調余裕は意外に少ない - All-About調査室 Annex

NikonのD3で14bit RAWにすると確かに階調は広がるけれど、ハイライト部分はばっさり切り捨てているので12bitRAWとの差はあまり大きくない、ということだそうです。




まとまらないまとめと今のところの結論


α7sはもちろんのこと、α6300でも通常の露出30秒とバルブの30秒では違いがあるということだけは少なくとも判明しました。
それが単に14bit RAWと12bit RAWの違いなのか、ほかの何かが関係しているのかは私にはわかりません。ごめんなさい。


ただしα7sをバルブで使ったときのように壊滅的に解像感がなくなるということは、α6300では起きなさそうです。
14bitから12bitになることは公式にも記載がありますが、実用に耐えられないということでもないかと思います。
少なくとも球状星団のようなつぶつぶの集まりを狙うのであれば解像度優先なので使い物になる可能性は高そうです。


α7Rや7RII、α6500などを同じ条件でダークフレームだけ撮ってくるというのもおもしろいかもしれません。
カメラ屋さんに行く機会があったら試してみます。

 

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