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ハワイ島のおすすめ天体観測地と天気予報

ハワイ島に行って天体だけの写真、いわゆる「星野写真」を撮る人に向けた記事です。



目次

ハワイ島概説

ハワイ島の天体観測地

マウナケアの天気予報

まとめ


ハワイ島概説




まずはこの記事を読むにあたりハワイ島の地理・気候について、すごくざっくり解説をします。

面積は四国と同程度。
島の北側にマウナケア、南側にマウナロアという4000m級の山があります。
西側にはカイルアコナという大きな町が、東側にはヒロというもう一つの大きな町があります。

コナとヒロを結ぶ道路は北回りと南回り、島の東西を貫く道(サドルロード)の3本が走っています。
マウナケアは北回りとサドルロードの間、マウナロアは南回りとサドルロードの間に鎮座しています。

ハワイ上空の気流の影響により、マウナケア・マウナロアにぶつかる湿った雲が島の東側に雨を降らせます。
このためヒロの街はいつも雨が降っています。
一方山を越えた乾いた風の影響でコナの街は晴天に恵まれることが多い、
というのがハワイ島の一般的な気候です。


おすすめ撮影地



結論から先に書くと、天体写真を撮るならマウナケアビジターセンター一択です。



理由はいくつか挙げられますが、

  • 天候が安定している
  • 人工の光の影響が少ない
  • 空が開けている
  • 北極星が見える
  • 重い機材を車で運べる
  • 安心して機材を広げられる


などなどおおよそ天体観測に適した条件をすべて網羅しています。

オニヅカビジターセンターは標高2800mと、ヒロ側に雨を降らせる雲の上に出ることが多いです。

人工の光の影響が少ないのは言わずもがな。

空も十分に開けていて、北極星もマウナケアの稜線の少し上に見えます。

舗装された駐車場がありつつピクニックエリアも併設されており、安心して機材を広げられます。

簡易ですがトイレも完備。


DSC03474_R.jpg

撮影地から北方向の写真。
夜になるとマウナケアの稜線の上に北極星が見えます。

実際にこちらで撮影した写真を記事にしていますのでどうぞ。
ハワイ島マウナケアビジターセンターで撮る星空写真

それ以外にも撮影地はあれこれ検討はしてみました。

まず安定した天候という観点から島の東側はほぼ望み薄。
いつにわか雨が降ってくるかわからない気候です。

では西側となるのですが、土地勘のない旅行者が暗闇の中であれこれ作業するとなるとなかなかいい場所は見つかりません。

点在するビーチパークの駐車場ならばと思って行ってみたものの、夜間の入場は禁止されているところがほとんどでした。

潮風に長時間機材を曝すのもちょっと気にかかるところではありますね。


南側になるとまずコナ側からもヒロ側からもアクセスするのに2時間のドライブを覚悟しなければいけないことに加え、

そもそも安心して機材を広げられるような場所がなさそうです。


島の南東、キラウェア周辺であればヒロから1時間弱で到達できますがは天気が安定しません。

火山国立公園であれば24時間開放されていて、トイレの設置されている駐車場も多々あります。

天候が安定しているならばこちらでの天体写真撮影もありだと思います。

*2018年6月現在、火山国立公園はキラウェア火山の活発な噴火によりほぼ全面閉鎖されています



マウナケアの天気予報


日本ではGPVやSCWをはじめ精度の高い天気予測の情報を簡単に手に入れることができますが、

海外ではそうもいきません。

ただしマウナケア周辺だけは別です。精度が高いだけでなく天体観測専用の天気情報を簡単に見ることができます。


マウナケアには世界中の天文台が集結していることはご存知かと思います。

そして彼ら天文台にとっても、天候の行方は大きな関心事です。

文字通り天文学的費用をつぎ込んだ機材を運用する彼からすれば、望遠鏡に致命的なダメージを与えるわずかな降水でさえ避けなければなりません。

そういう意味では私たちアマチュア天文ファンよりも天候にはシビアかもしれませんね。


そんな彼らが観測の判断基準にする天気予報が一般に公開されています。

それがこちらのウェブサイト。

Mauna Kea Weather Center Forecast


私たちが見慣れている天気予報とは少し違う表現になっているのでわかりづらいですが、慣れれば簡単ですし天体観測に重要な情報が網羅されています。

こちらのサイトの右にある図をクリックすると拡大されます。
向こう5日間の夜の時間帯の天気予報が示されています。
上から霧の発生率、Cloud Coverage、気温、シーイング、風向風速等が表示されています。
すみませんPW(mm)は何のことだか聞いてくるのを忘れました・・・。

 20180603_02.jpg

結論から先に言うと、Cloud Coverageの項目にClear Skiesと記載のある日が狙い目です。

いちばん上は霧の発生率と降水確率が記載されています。
次のCloud Coverageの欄では雲が出る場合、どの高さに発生するかが読み取れます。
例えばこの図だと6月1日の深夜は高度5キロから9キロあたりに雲が出るという予報のため、観測には不適です。
一方6月3日は高度4キロ以下の高さに雲が出るという予報のため、マウナケア山頂は観測好機となります。

あのすばる望遠鏡も観測実施の決定にはこちらの天気予報を使っているとのこと。
ケック望遠鏡でも同じようにこちらのサイトを紹介されましたので、信頼度は非常に高いです。

ただしこの天気予報はマウナケア山頂の天気であり、ビジターインフォメーションセンターの天気ではないことを注記しておきます。
山頂も中腹も天気の傾向としてはほぼ一緒なのでかなり参考にはできると思いますが。


まとめ


ということで、観測場所の各種条件と信頼性の高い天気予報から、
ハワイ島で天体写真を撮るのであればマウナケアビジターインフォメーションセンターに行きましょうという話でした。





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