fc2ブログ
menu

赤道儀不要の星景写真にSequatorを使ってみた

星景写真は赤道儀を使わず固定撮影の1枚撮りとしているしている私です。
赤道儀を使って星を追尾して撮影しつつ、地上を止めて合成するいわゆる新星景をやらない理由は主に二つ。

撮影がめんどくさい
処理がめんどくさい

写真を撮るのにめんどくさがっている時点で写真家としてダメだろうと思いますが。
α7sの高感度性能をもってすれば、そしてWebやSNSに掲載する程度であればそこまでは不要かなと思っていたのは事実です。

ところがこの2つの「めんどくさい」をいっぺんに解決するソフトが出てきてしまいました。
Sequatorというソフトです。
固定撮影した星景写真の星空と地上を分割して認識したうえで星空は星基準でズレが出ないように回転させて合成、地上はそのまま合成しノイズを減らしてくれるソフトです。

これなら単純に三脚に乗せたカメラで枚数を多めに撮っておけばいいだけです。
撮影に赤道儀はいらなくなりますし、後処理も楽になります。
ということで使ってみたので感想を。

まずはα7sとTokina FiRIN 20mm F2.0を使って1枚で撮ったものをご覧ください。
Lightroomの処理ではノイズ低減を行っていません。

DSC07508_R.jpg
α7s Tokina FiRIN 20mm F2.0
ISO6400 F2.0 15” RAWデータをPhotoshopで処理


もともとは4000*3000(1200万画素)ですが、
ブログ用に2400*1600(384万画素)に縮小していることもあり、この程度のサイズで見ると特段悪くはないですね。
では元の1200万画素のピクセル等倍画像を見てみましょう。

まずは星から。天の川中心部です。
20180617_02.jpg  
こうやって見てみると全体的にノイズがのっているのがよくわかります。

続いて地上を見てみましょう。
20180617_01.jpg
Lightroomでシャドウをかなり持ち上げていることもあり、はっきりとノイジーなのがわかります。
高感度番長α7sとはいえ、まじまじと見てしまうとちょっとだけ残念な気持ちになります。
一方でRAW現像でここまで持ち上げることができるという意味ではα7sやはり恐るべしとも言えますね。




では続いてSequatorを使って11枚合成したものがこちら。
Comp11_R.jpg
α7s Tokina FiRIN 20mm F2.0
ISO6400 F2.0 15” 11枚をSequatorでスタック、TIFFをPhotoshopで処理

サムネイルにするとほぼわかりませんが、よーく見てみると天の川のコントラストに改善が見られます。
さらに拡大すると結構な違いがあります。


星空部分がこちら。
20180617_04.jpg


地上部分がこちら
20180617_03.jpg
星はノイズとの区別が難しいので明確にはわからないかもしれませんが、
地上部分はサムネイルでもわかるレベルでノイズの低減が見られます。
11枚合成なので理論的には3段ちょっと、ISO6400から1600弱になったということでしょうか。


わかりやすいようBefore Afterの画像も用意してみました。
Sequator02.jpg
星のほうはノイズ低減分を強調処理に回すことでよりコントラストのある天の川になっているかと思います。

Sequator01.jpg
地上は車のディテールがはっきりわかるようになりましたね。


まったく同じ構図で複数枚撮影するとなるとリモートレリーズが必須になります。
逆に言うと追加で必要になるモノはそれだけ。これなら積極的に使っていこうと思えます。
デメリットとしては1枚の写真の撮影に今までの8倍以上かかるということ。
RAWを一度TIFFに変換しなければならないこと、でしょうか。

今回は星と地上が明確に分かれた写真だったので分割処理も簡単でしたが、
次はもう少し複雑な写真でどうなるか試してみたいと思います。
そういえばタイムラプス用の素材があったなぁ。800GBほど。
それであれこれ試してみよう。

もう少し複雑な写真で試してみた結果はこちら
α7sとTokina FiRIN 20mm F2.0で撮る天の川 @ 富士山五合目 富士宮登山口

より詳細な使い方紹介はこちら

Sequatorのダウンロード方法、細かい使い方などはこちらのサイトを参考にさせていただきました。

Sequatorのすすめ - Masato Mukoyama Photography

ありがとうございます。


関連記事
スポンサーサイト



2Comments

There are no comments yet.

ななしさん

> 11枚合成なので理論的には3段ちょっと、ISO6400から1600弱になったということでしょうか。

理論値?とはいえ、
暗い中華レンズ (-_-;を使用しているので参考になりました。
手間はあれですがw

明るいレンズを買うよりソフトウェアを導入した方がコスパは良いな。
(ああ悲しきは 貧乏

Aramis

Aramis

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
このソフトも決して万能ではなく、無理に枚数を増やすと空と地上の境界線が不自然になったりすることもあります。
20mm前後の焦点距離でも、総露光時間は5分くらいが限界かなーというのが私の印象です。

あくまでノイズ低減が目的のソフトですので、最終的な写真のクオリティを上げるにはより明るいレンズ、より高感度耐性のあるカメラで元画像を撮影してくるのが大切かなーと思っています。

  • 2020/03/24 (Tue) 00:12
  • REPLY