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オリオン座中心部 初のモザイク撮影 11月10日 富士見高原


OrionMosaic01_stitch-001_R.jpg

オリオン座中心部
α7s天体改造 SEL70200GM(F2.8)→F4 200mm
IDAS LPS-D1フィルタ
ISO12800 30” 140枚
赤道儀 SWAT-350
南北2フレームのモザイク
1フレームあたりの露出70分

初めてのモザイク撮影にオリオン座中心部を選びました。
冬の定番ということはもちろんなのですが、まともにバーナードループを撮れたことがなかったので。
今まで中望遠レンズなどで何度か狙ってみては失敗していたのですが、
200mmの南北2フレーム合成ならばなんとか形にできるかなーと。



正直今までは「モザイク撮影とか意味わかんない。普通に見合った画角のレンズで撮ればいいじゃん」と思っていましたすみません。
反省です。猛省します。ジャンピング土下座です。
実際にやってみると確かにすごい効果があることを実感しました。

α7sは1200万画素しかありませんが、
モザイク合成により2000万画素程度まで増えました。
完成した写真を実際に眺めてみると文字通り「解像度が上がる」ということを強く実感します。
星が細かくなり、星雲の強調処理も楽になったように感じます。
さらにブログに上げる段階で圧縮したことで精細感がより上がり、
微光星が圧縮されて星雲のみがはっきり見えてくるように感じます。
モザイク合成にはこんな効果もあったんですね・・・。



参考に全体の工程をざっくり記載しておきます。

星を撮影したライトフレーム140枚ずつのほかに、同じ気温、同じISO、同じシャッタースピードのダークフレームを2時間分ほど撮影します。
フォーカスやフィルター等の光学系をライトフレームと同条件にしたレンズの前面に半透明のビニール袋をかぶせ、
同じISO、同じシャッタースピードのフラットフレームを30分ほど撮影します。
フラットフレームは露出オーバーまたは不足でなければISOやシャッタースピードは何でもいいはずなのですが、
私の場合は同じ露出条件で撮影するようにしています。

星を撮影したライトフレーム、
カメラに蓋をして撮影したダークフレーム、
レンズにビニール袋をかぶせて撮影したフラットフレームを用意したところで撮影は終了。

無事に帰宅して睡眠をとった後に画像処理です。

使用ソフトはステライメージ7、Windows ICE(Image Composite Editor)、Photoshopです。
南北それぞれのフレームに対してステライメージ7で下記の処理を行います。

  1. ISO12800 30” 240枚(2時間)のダークフレームを加算平均合成してマスターダーク作成
  2. 1.で作成したマスターダークを使いつつISO12800 30” 55枚 (27分)を加算平均合成してマスターフラットを作成
  3. マスターダークを適用したライトフレーム140枚をレベル補正、ホットピクセル・クールピクセル除去
  4. 2で作成したマスターフラットでフラット補正
  5. 140枚のライトフレームをベイヤー・RGB変換・位置合わせして加算平均合成
  6. 周辺減光やかぶりがないか確認(今回はどちらも補正しませんでした)
  7. デジタル現像
  8. スターシャープフィルタを軽く適用
  9. TIFF出力

得られた2枚のTIFFをWindows ICEに放り込んでパノラマ合成して1枚のTIFFを出力。
Photoshopであれこれ処理をして完成です。

「あれこれ」の部分ではマスクを使うような難しい処理はしていません。
Camera Rawフィルタでハイライトを抑えて白レベル・黒レベルを調整、
ノイズ処理をかけて微光星を目立たなくします。
ヒストグラムでシャドウをちょっと落として中間調をちょっと持ち上げ。
最後に彩度をちょっと上げて完成。
という感じ。



オリオン星雲中心部が真っ白だとか、右下が光害かぶりだか分子雲だかよくわからないとか、
星マスク使わずにノイズ処理でごまかすとかダメだろうとか。
ツッコミどころはまだまだいろいろとありますが、
まあいいのです。結果に満足できることが一番だいじ。
なので現状としてはそこそこ納得いく仕上がりになりました。

2年前の私にこの写真を見せて「これ撮ったの2年後のおまえやで」と言ったらきっと信じないでしょうね。
他人様の撮影したこういう写真をただ憧れの目で見てはため息をつくだけだったことを考えれば
上手にはなったかな、と思います。

2年前に撮影したオリオン座中心部はこちら。
Orion201612_R.jpg
α7s天体改造 SIGMA DG OS HSM 70-200F2.8→F5.6 IDAS LPS-D1フィルタ
ISO 51200 30” 総露出30分
フラット補正ができなかったのでF5.6まで絞ってISO51200だったようです。

こちらの写真にも教科書的な価値はあると考えているので、
どちらかがいいということもないとは思いますが、
2枚の写真を見比べると技術と経験の蓄積が確認できることは確かです。

次はBORG 90FLで馬頭星雲とオリオン星雲だけのモザイクを狙ってみたい。
初出時、α7sとしていましたがα7s天体改造の誤りです。



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