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国立天文台野辺山観測所・第4回星空撮影会に参加してきた (2) 写真作品編

先日遠征カテゴリでアップした野辺山観測所の星空撮影会の記事ですが、写真が仕上がったので改めて。

国立天文台野辺山観測所・第4回星空撮影会に参加してきた

18時半ごろから撮影開始、23時半まで雲一つない晴天に恵まれました、
ということは以前にご報告した通りです。

先日の記事で採用した写真の再掲もありますが、改めて今回はイベントの中で撮影した写真に絞ってご紹介します。

*本記事で紹介している写真は撮影場所・時間ともに特別に許可を得て撮影しています。

DSC04884_R.jpg
運用を停止したミリ波アレイ
運用当時は手前に写っている線路に載せてアンテナごと移動させることで
特性を変化させることができたのだと思います。
ここで培った技術はチリで現在絶賛稼働中のアルマ望遠鏡に生かされているのだそうです。

DSC06395_R.jpg
ヘリオグラフと45mアンテナ

DSC04891_R.jpg
一つだけ違う向きのヘリオグラフ
こちらのヘリオグラフは簡単に言うと太陽の活動をリアルタイムで観測する装置。


設置の経緯や稼働状況については、こちら↑のサイトにまとまっています。


100_R.jpg
この日の天文薄明終了は20時ごろ。
撮影開始の18時半はまだまだ明るい時間帯ですのでもちろん夕暮れのタイミングもねらい目です。

ご覧の通り完全に線路の上、枕木のあたりに三脚を据えて撮影しています。
繰り返しになりますが特別に許可を頂かないと撮れない写真です。

DSC02819_R.jpg
そして雲一つない空のまま、少しずつ空に星が見えてきました。

20190524_41_R.jpg
5月末のこの時期、天の川が空に見えてくるのは22時以降。
それまで見栄えのする星座はなかなかありませんが、春と言えばしし座。
1等星のない比較的地味な星座ですがハーフプロソフトンを使えばこの通り。
アンテナはくっきり、星座もしっかり見せることができました。

20190524_39_R.jpg
少し構図を変えてもう一枚。


20190524_02_115_01_R.jpg
こちらはタイムラプス画像からの切り出し。
ソフトフィルターを使っていないこともありめぼしい天体はみあたりませんが、右上あたりにかに座のプレセペ星団が写っています。


20190524_42_1_R.jpg
こちらは21時ごろ、北東の空を45m望遠鏡と共に撮影したもの。
望遠鏡の向く先には私の大好きな星座、こと座が。
こちらもハーフプロソフトンを使っています。
仮にねじ込み式のソフトフィルターを使っていたとしたら、地上の明かりが拡散してしまい写真にならなかったのではないかと思います。
好きな星座+お気に入りの機材+自撮りで、今回一番のお気に入り写真となりました。


20190524_40_R.jpg
人なし、空も暗めのバージョンも。
どっちもいいなぁ。

そして22時過ぎ。待ち望んでいた天の川がのぼってきます。

20190524_52_R.jpg


20190524_44_1_R.jpg


20190524_45_R.jpg


20190524_11_54_R.jpg


20190524_47_R.jpg


20190524_48_1_R.jpg

撮影終了の23時半まで、雲一つない星空を楽しむことができました。
おかげで食事を取る時間もありませんでしたが、そんなことどうでもよくなるほどの快晴に恵まれて大満足の一夜となりました。



ここからは現像をしてみての感想。

星景写真はもっと暗くて人口の光がほぼないような場所で撮影することがほとんどな私です。
今回はいつもと違い建物からの光が漏れるような場所での撮影ということで、現像処理にはかなり苦労しました。
いつものように複数枚重ねてノイズ低減を行ったうえ、星空と地上に別々の処理を施していますが、
それでも天の川を含め星の色を出すまでには至らず。
天体写真を嗜むものの端くれとして、星景写真でも星の色を大切に表現することを心がけてはいますが、そこそこ暗い空でないとそうもいきません。
あまりやりすぎると不自然になりますので、このくらいで留めておくのが良いのでしょう。
これはこれでいい経験になりました。

*地上の照明や低空の光の色が複雑だったこともあり、今回は無理に空の色をダークグレーにするのはあきらめました。




ここまで読んでくださった方には、ついでに前回(第3回)の記事も読んでいただければと思います。
・雨でほとんど撮影できず
・普段は入れない45m望遠鏡の制御室でのスタッフのお話
・電波観測に甚大な影響を及ぼす「電波害」について
そんなことが書いてあります。
特に「電波害」は私のような星好きが嫌う「光害」と同じように観測に影響を及ぼすという点において、身近でかつ深刻な話です。


第3回野辺山観測所 星空撮影会に参加してきた









2019年7月27日追記

20190524_40_R.jpg

こちらの作品が2019年8月24日に開催される野辺山観測所の特別公開の宣伝ハガキに採用されました。
派手な天の川の写真ではなく、目立つ星座と言えばこと座くらいでそれすら知らなければわからないような写真ですが、やはり星の専門家にはこういう写真が選ばれるんだなぁと思いました。
もしかしたら文字の配置的に都合がよかったからというのもあるんじゃないかと思いますが、素直に喜んでおきましょう。8月24日は何とか都合をつけて特別公開に訪れたいと思います。
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