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Samyang 12mm F2.0と8mm Fisheye F2.8用リアソフトフィルター

星景写真で星を目立たせるためによく使われるソフトフィルター。
特に冬の星座では必須ともいえる機材の一つですが、いろいろと困ることもあります。

例えばこちらの作例。
のぼってくるオリオン座を10mミリ波アレイと一緒に狙ったものです。
レンズの手前にケンコープロソフトンAを装着して明るい星を目立たせています。
DSC04064_R.jpg

デメリットのひとつは地上の照明やその他の構造物がにじんでしまっている点。
レンズ前面にソフトフィルターを装着しているので、当然画面全体にソフト効果がかかり地上がにじんでしまいます。
特にこの作例のように地上部分に光源があると顕著です。

もうひとつは写野周辺の星がゆがむという点。
画面左上にある明るい星はぎょしゃ座のカペラですが、
レンズの収差により楕円形になってしまっています。
気になりだすととても気になります。

そしてもう一つはいわゆる「出目金レンズ」には物理的にレンズの前面にフィルターがつけられないという点。

地上にソフト効果をかけたくない、という点についてはケンコーのハーフプロソフトンAを導入することで解決しました。

写野周辺の星がゆがむ問題と、魚眼レンズにフィルターがつかない問題は、
レンズの後玉とセンサーの間にソフトフィルターを挟む、いわゆるリアフィルターで対処可能です。
(星の歪みは症状が抑えられるだけでゼロにはなりませんが・・・)



ということで私の持っているレンズ
Samyang 12mm F2.0 NCS CS
Samyang 8mm F2.8 Fisheye
この2本に使えるリアフィルターを作ってみようと思います。

まずはレンズを後玉からじっくり眺めてみます。
DSC07548_R1.jpg

DSC07547_R1.jpg

マウント座金の内側に台座形状になっている箇所があり、
そこに合う形でフィルターを入れれば後玉に干渉することなく設置できそうです。
直径は41.5mm程度、2つとも同じサイズです。
ここは部品を共通化しているのでしょう。

台座の幅は約2mm。
APS-C用レンズなので余裕のある作りになっているようですね。

では製作に入りましょう。

必要な部材と道具は以下の通り。

DSC07559_R.jpg
LEEのSoftfilter No.3

DSC07544_R.jpg
サークルカッター

これらに加えてフィルター枠として厚さ0.5mmのアクリル板。
直径41mm程度の円盤状に切り抜いたのち、直径39mm程度に内側を切り抜きます。
枠に使うだけなので、より安い塩ビのシートでもいいかもしれません。

DSC07556_R.jpg
0.5mmとはいえアクリルですので普通のサークルカッターでは切り抜くことはできませんが、
サークルカッターで傷をつけておき実際の切り抜きはハサミで行います。
最終的には現物合わせが必要になりますし、外形に多少ガタがあったほうがマウント座金に干渉してうまく固定されるのではないかという目論見もありますので、形状については気にしません。
サイズを正確に計測できるのであれば、東急ハンズでアクリル板購入と同時にカットしてもらうのもよいかもしれません。

DSC07561_R.jpg
あわせてフィルター本体を直径41mm程度に切り抜きます。


2つの枠でフィルターを挟んで接着剤で固定し、ビニールテープでツマミを付けます。
_20190623_101908_R.jpg

レンズに装着して現物合わせでサイズを微調整すればできあがり。
DSC07574_R.jpg


DSC07573_R.jpg
ふむ。目論見通り、ガタのおかげでいい感じに固定されているようです。

梅雨時で天候がよくないですが、星空で効果のほどが確認できるのはいつになるでしょうか。
特にFisheyeのほうは今までソフトフィルターを付けて撮影したことがなかったので楽しみです。
今回はNo.3で製作しましたが、効果のほどによっては別の番号で試してみるのもいいでしょう。
No.2とNo.4も単品で売ってくれないかしら・・・。



ところで今回の制作にあたり地味に役立ったのがマクロ撮影時に使うエクステンションチューブでした。

フィルターをレンズとボディの間に挟むにあたっては、レンズとボディの通信を行う端子への接触や、センサーへのフィルター脱落に注意しなければなりません。

DSC07577_R.jpg
通常のボディに装着してしまえば当然中は見えなくなりますが、
マクロリングをかませればボディに装着した時の状況をある程度想定することが可能です。

DSC07576_R.jpg
ということでマクロリングを装着してみると、こんな感じでクリアランスがありそうです。
ボディ側の端子もこの部分に出っ張ってくることはないように見えますし、
センサー側への脱落もなさそうだということで作業を進めることができました。

今回はAPS-C用レンズということもありマウント内に余裕があったからなのか
やってみれば意外にあっさり、作業時間としては1時間程度で終わってしまいました。
同じレンズをお持ちの方は試してみるのもよいかもしれません。







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