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西表島遠征 わずかな晴れ間に見えた日本最高の星空

西表島の遠征は4泊5日のスケジュールでした。

前半2日間は一日中分厚い雲に覆われて星はほとんど見えず。
後半2日も一晩中の快晴とはならず、晴れたのは数時間のみ。
それでもほぼ無光害の西表島で見る星空は本当に素晴らしいものでした。

関東で見るさそり座と違って「しっぽ」まで見やすい位置に上がってきますし、
さそり座の西(右側)に位置する不思議な形をした星座、おおかみ座も確認できました。
というかおおかみ座は今回の旅で初めて認識したくらいです。不勉強で申し訳ありません。

いて座周辺の天の川中心部も素晴らしいものでした。
雲と見分けがつかないほどの明るさでぼんやりと光っている姿はとても印象に残っています。
日本でここまでの星空を目にすることができたのは初めての経験でした。

過去何度か石垣島に宿泊したこともあったのですが、石垣島は市街地が南岸に集中していて、そこそこの光害地だったりするのですよね・・・実は南天の撮影にはベストな場所ではなかったりします。
もちろん関東近郊よりはずっといい条件にはなりますが。

20190707_03_R.jpg
α7s+Tokina FiRIN 20mm F2.0
ということで作品をご紹介。
地上部分が完全に露出不足です。
ほぼ無光害の場所だとこうなるんですね。いつもの撮影地がいかに明るいかを実感します。
展望台のシルエットだけで地上部分を構成するべきだったでしょうか。
地上風景をほどほどに入れるとさそり座がもうギリギリの高さ。


20190707_05_R.jpg
α7s+Tokina FiRIN 20mm F2.0

関東でこの領域を撮影する場合、20mmであれば横構図で地上風景からさそり座・いて座まで入るのですが、やはり緯度が10度も違えば(西表島は北緯24度)見える角度も大きく違います。
使い慣れた20mmのレンズを向けたところで改めて実感する緯度の低さと南天の星の高さ。
あわてて縦構図に切り替えての撮影でした。


20190707_02_R.jpg
α7III+Samyang 14mm F2.8

こちらは14mmで撮影したので横構図でも自然な仕上がりに。
画角の右側が雲にやられてしまいましたが、手前の柵をあえて入れることで14mmという超広角を効果的に生かした作品になったかと思います。

ここでの撮影は1時間と持たずに曇ってしまったため構図のバリエーションはほぼありませんが、それでも日本では経験したことのないような暗さの中で撮影を楽しむことができました。

ただ、やはり湿度の高さは如何ともしがたく、ソフトフィルターを使ったわけでもないのにご覧の通りのにじみ具合。特に中央で輝く木星はさすがに存在感ありすぎです。


さて、日付は変わって最後の夜。
スケジュールの関係でレンタカーはすでに返却済み。
どこにも行けないので宿でのんびりと思っていたのですが、薄明終了とともに星が見えてきました。

20190707_06_R.jpg
α7s+Tokina FiRIN 20mm F2.0

宿の庭から撮影してこの星空ですよ。
宿には明かりがついているため庭にも光が回りつつ、空は天の川がこれだけ写ってくるほどの暗さ。
いかに光害が少ないかわかっていただけると思います。
星とお嫁さんと私。普段は撮れない貴重な写真を残すことができました。
先ほどの作品とは違い、空の透明度も改善して星がシャープになりました。

DSC08417_R.jpg
α7s+Tokina FiRIN 20mm F2.0
ついでに子供と天の川

DSC08419_R.jpg
α7s+Tokina FiRIN 20mm F2.0
さらについでに3人と天の川

最後の2枚はどちらも1枚撮りです。
無理な画像処理を施さずともこれだけの星空。天の川の雰囲気も肉眼で見たのに近い感じに仕上がりました。
肉眼ではいて座周辺の一番明るい部分でさえほとんど色は見えませんからね。
何のひねりもない構図ですが、家族の記念写真としては最高の作品ができたと思います。
きっとティー氏が大きくなってからも何度も見返す写真になることでしょう。



西表島には市街地と呼べるような場所はなく、街灯もほとんど設置されていません。
この記事で紹介している写真はどれも島の北側から南東や南方向を撮影したものですので方角としては島の内側を撮影した形になりますが、それでもほとんど人口の光がないのが見て取れます。

ただし問題は天気。西表島は雨の多い島です。
晴れていても急に雨が降ってきたりしますし、その逆も往々にしてあります。
星が見られたのは4日中2日でしたが、実際に星の撮影ができるほど晴れたのは両日ともわずか3時間程度。
それでもこれだけの作品を残すことができたのはTwitterで知り合ったてっぺーさんのおかげ。
普段はスナップや人物を撮ることの多い彼ですが、西表島が好きで時に星も撮影することからお知り合いになりました。
遠征に先立って、天気の傾向だけでなく撮影スポット等の貴重な情報をたくさんいただいたおかげで、わずかな晴れ間を逃さず星を撮ることができました。
本当にありがとうございます。





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2Comments

There are no comments yet.

通りすがりのみしまる君

素敵な思い出ですね。
拝見した私もそこにいたような気持ちになりました。

Aramis

Aramis

Re: タイトルなし

ありがとうございます。自宅を出てから西表島にたどり着くまでかなり時間のかかる旅でしたが、それだけの価値のある場所でした。日本国内であれほどまでの星空を見たのは初めてです。粘って空を見続けた甲斐がありました。

  • 2019/08/11 (Sun) 23:42
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