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サイトロンのカーボン三脚 SCT-53/AD-SW setを買いました

満月期だからというわけでもないのですが、久しぶりにお高めの買い物をしました。
サイトロンのカーボン三脚SCT-53/AD-SW setです。簡単にファーストインプレッションを書いておこうと思います。

SCT-53_01.jpg
画像は下記販売サイトから引用



いいところ
・さすが天体専用
・軽い
・剛性高い
・安い
・三脚の中に三脚が収まる

残念なところ
・ロックを緩めても自重で伸縮しない
・ゴム製石突が小さい
・付属のソフトケースがギリギリ



・さすが天体専用
開脚の大きさはさすが天体専用。なんとなく安心感があります。
ヘッド部は直径9-10センチ程度。横からネジで固定するタイプですが一点止めではありません。ネジを回すとプレートが出てきて、面で抑える構造になっています。
DSC03826_R.jpg

ネジを緩める(=プレートを引っ込める)とこんな感じ。ちなみに右のツマミは脱落防止用。
DSC03827_R.jpg
ハンドスクリューは引っ張って角度を変えられるようになっていますので、大型の赤道儀を乗せても干渉を避けることができます。
DSC03830_R.jpg

ここらへんはさすが天体専用の三脚です。ある程度大型の赤道儀を乗せることを考慮した設計になっているように感じます。
もちろん私の使っている微動装置をつけてもご覧の通り。
DSC03839_R.jpg
見た目にもだいぶ安定感があります。

・軽い
脚が2段ということもありパイプ径40mmの割には非常に軽く、公称2.1kg程度。ケースに入れれば肩掛けで楽に持ち運べます。遠征のたびにマンションから駐車場まで荷物を運ぶ手間を考えるとこの軽さはとても助かります。

・剛性が高い
広げてみて体重を軽くかけてみてもびくともしません。ここも三脚の段数が影響している部分だったりするのでしょうけれど、カメラ用三脚とは違うのだよ、という主張を感じます。

・安い
同クラスのカメラ用三脚であれば軽く10万円は必要になりますが、足を2段に限定したこともあってか半額程度のお値段。セール中に買ったので税抜き4万円を若干切るお値段で手に入れることができました。それでいて耐荷重は公称30kg。であれば将来10kg程度の二軸赤道儀を導入することがあっても三脚を変えずに行けそうです。

・三脚の中に三脚が収まる
いつかまた海外に遠征しようとなった場合、こんな風に収納できるのはいいですね。
DSC03822_R.jpg
もちろん実際には緩衝材を挟むことになるのですが、LeofotoのLS-324Cという中型の三脚がすっぽり収まるのは見ていて気持ちいいくらいです。
DSC03824_R.jpg


一方で残念なところもちらほら。
・ロックを緩めても伸縮が大変
通常の三脚はロックを緩めるとある程度自重で足が伸縮する、または軽い力で伸縮できるように空気を逃がす穴を設けているものですが、この三脚にはそういった穴はないようです。ロックを緩めて自分で力を入れて伸縮させなければなりません。これが意外と大変で、無理に伸ばそうとするとパイプの内部の気圧が下がり、伸ばした脚が縮んでいきます。逆もまた然りで、伸ばした脚を縮めようとすると気圧で伸びてきたりします。
伸縮は展開と撤収のときだけ、という天体用の割り切りによりこの価格を実現しているんだとは思いますが、注意すべきポイントでしょう。一般撮影にも使える!なんて書いてあったりもしますが、よほどタイムラプスとかで数時間放置したいとかでなければやめておいたほうがいいです。
もしこの三脚に興味のある方は実物を触って足の伸縮がどれだけ大変か実感してから判断することをおすすめします。

・ゴム製石突が小さい
標準ではステンレスの石突が装着されていますが、一応ゴム製の石突も付属しています。が、これが小さい。2段目36mmというポール径と比較すると明らかに見劣りするゴム製の石突。ステンレス製の石突が36mm経ぴったりに作られているのと比較すると貧弱な印象です。
DSC03834_R.jpg


DSC03835_R.jpg
もちろん石突をねじ込むネジは15mmと十分な長さが確保されているので実用上問題はないのだと思いますが、比較してしまうと貧弱感がある、という話です。
基本的にステンレスで使ってね、という設計の意図なのでしょう。ただしステンレスの石突はかなり重いです。ステンレスはひとつ227gなのに対してゴムは33g。
DSC03831_R.jpg

DSC03832_R.jpg
その差約200g。3つなら600gの差になりますので極限まで軽くしたいという人には悩ましい選択かもしれません。天体用三脚なのでそういう人はさすがに少ないでしょうか。
もちろん重量物が足の先端についていることによる重心の低下は剛性の向上につながりますので、ステンレス石突での運用がデフォルトになるのでしょう。
ちなみにこの石突のネジ経はM10でした。カメラ三脚の石突はW3/8(いわゆるカメラの太ネジ)であることが多いので、取り換えるとなると変換アダプタが必要になります。


・付属のソフトケースがギリギリ
せっかくの天体専用三脚なので微動装置をつけっぱなしにしてしまいたいのですが、付属のケースがギリギリのサイズなのはちょっと残念です。もう5センチくらい遊びを残してほしかったところ。
DSC03840_R.jpg
少し大きな三脚ケースを探してみようと思います。もちろんこれは個人的な都合なのでメーカーに言うことではありませんが・・・。


剛性に関しては実際に天体撮影で使ってみないとわかりませんが、少なくともSWAT-350とBORG 90FL程度の機材であれば全く心配していません。今までは三脚に触れないように細心の注意を払っていましたが、この三脚を使えば少しは楽になるといいなぁなんて考えています。

今まで天体撮影で使用する三脚としてBENROのフラット三脚、C3190Tを長年使ってきました。いつ頃入手したものかも覚えていませんが、SWAT-350の前のTP-2時代からなので4年は使っているでしょうか。少なくとも360mmの天体望遠鏡を2時間きっちり支えるだけの剛性を持っていることは時折ご紹介する天体写真からもお分かりいただけると思います。たたむとフラットになる収納性の良さも気に入っている点です。
一方で、その構造上開脚度を大きく取ることができず、いつも若干の不安を感じながら機材を展開していたこともまた事実。なんとなーく気になりつつも結果にさほど影響がないことから使い続けているという状況でした。
DSC09231_1_R.jpg
BENROのフラット三脚に現状で明確な不満点はないものの、これ以上の赤道儀・望遠鏡にフラット三脚ではさすがに無理があるでしょう。その点このクラスの三脚を買っておけば少なくとも10kg程度の赤道儀は問題なく載りそうです。そんな日がいつ来るかはわかりませんが、しばらくは新しく買ったサイトロンの三脚とSWAT-350で楽しもうと思います。

別のケースを買いました!

2020.08.29追記
足の伸縮がスムースになったII型に切り替わっているようです。
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