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BORG90FLで撮るアンタレス付近 縞状ノイズ改善

みんな大好きアンタレス付近。
毎年飽きもせず何度も同じ領域を撮影していますが、好きなのでいいのです。
Antares20200625WOstar_R1.jpg
撮影データ
天体改造α7s+BORG 90FL+レデューサー+LPS-D1フィルタ 焦点距離360mm
ISO25600 30” x 343  Total exposure 172分程度

過去最高となる343枚172分露光。ステライメージでは一括処理できない枚数ですが、DSSならこれだけの枚数でもさくさく処理が進むので安心です。

今回はほしぞloveログのSamさんの記事を参考にフラットフレームの取得方法を見直しました。


詳しくは記事を読んでいただければと思いますが、図々しくも結論だけ書いてしまうと「フラットフレームは低感度短時間露光で撮影するとよい」ということ。
今までフラットフレームはライトフレームと同じ条件(今回であればISO25600 30”)で作成していましたが、少しでも淡い対象になると縞状ノイズが出てきてうまくいかないことが多かったのです。そこで今回、フラットフレームをISO100で別撮りしてみたらきれいに縞状ノイズが消えてくれました。

・・・簡単に書いていますがフラットフレーム撮影で一番難しいのは均一な光源を用意すること。液晶ディスプレイにRGBの揃った白画像を表示して撮影する方もいらっしゃいますし、Samさんは自然光を障子でディフューズして撮影されています。さて私はどうしたものかと思案していたのですが、ちょうど梅雨時で空がどんより曇っているのでこれを使ってみることに。
望遠鏡を無限遠にしてディフューザーを装着し、ISO100でヒストグラムが真ん中くらいにくるようにシャッタースピードを調整して何十枚か曇り空を撮影。同じ設定でダークフレームも撮影。
ライト・ダーク・フラット・フラットダーク4種をDeepSkyStackerに突っ込んで出てきたものにステライメージ7とPhotoshopであれこれいじったものが今回の作品となります。

縞状ノイズは明らかに改善しました。従来の方法でフラット補正を施した画像を拡大してみましょう。
20200627_02.jpg

Before
Antares_20200617Noise01.jpg

After
Antares20200625WOstarNoise01.jpg
確かに縞状ノイズはほぼ消えているようです。もともとの画像にもそれなりにノイジーですが、一方向に流れるノイズは非常に目につきやすいものだったので、見た目の印象はだいぶ改善しました。縞状ノイズが概ね解決できたことで、やっと他人様にお見せできる天体写真になったかなーと感じます。

撮影データを改めて書き出すとこんな感じ。

天体改造α7s+BORG 90FL+レデューサー+LPS-D1フィルタ 焦点距離360mm
Light ISO25600 30” x 343
Dark ISO25600 30” x 432
Flat ISO100 0.5"  x 87
Flat dark ISO100 0.5" x 106
Total light exposure 172min

DeepSkyStacker ダーク・フラット・フラットダーク・加算平均合成
ステライメージ7 オートストレッチとカブリ補正
Starnet++ 星消し処理
Photoshop 強調処理・その他仕上げ

フラットフレーム別撮りとなると撤収後に再度撮影となるためセンサー上のゴミの位置などが一致しなくなるリスクはありますが、ここまでキレイに縞状ノイズが消えてくれるとなるとひと手間かける以外の選択肢はありません。
また次の撮影が楽しみな結果となりました。

Samさんありがとうございます!!




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4Comments

There are no comments yet.

ビンダ

撮影データがまったくわからないのですが(^^♪
きれいに撮るこつみたいなことですね
福島市の実家に行ったときは星がきれいなので
時々見上げます。

  • 2020/06/29 (Mon) 06:20
  • REPLY
Aramis

Aramis

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
撮影データはわからなくてもよいのです。ただきれいだなーと思っていただけたならそれで十分です。
実家に帰られた際には、ぜひ夜空を見上げてみてください。

  • 2020/06/29 (Mon) 10:08
  • REPLY

Sam

縦縞ノイズ

Aramisさん、こんにちは。
短時間露光フラットですが、少し進展がありました。

結論としては、「フラットフレームはライトフレームと同じISOで撮影すべき」ということです。
多分バイアスノイズだと思うのですが、違うISOのフラットで補正するとものすごく炙り出す際に、縦縞ノイズが出ることがあります。
ライトフレームと同じISOにするとその分露光時間が短くなりますが、それで補正すると縦縞ノイズは綺麗に消えてくれます。

でもこれPixInsightだけの現象かもしれません。とりあえずご報告まで。

  • 2020/07/26 (Sun) 17:46
  • REPLY
Aramis

Aramis

Re: 縦縞ノイズ

Samさんわざわざコメントありがとうございます。
記事はすでに読ませていただいていました。私はバイアスフレームなしで処理しているのであまり影響がなかったのかもしれませんね。
とはいえこの記事のクリスマスツリー星雲なんかはかなり無理な強調をかけているので、次はライトフレームと同じISOかつ短時間露光で試してみたいと思います。
ただ、私の場合はダーク・フラット・ライトの下処理にDSSを使っているので、また違った結果になるのかもしれません。

  • 2020/07/26 (Sun) 20:40
  • REPLY