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RST-135とBORG90FL+α6300で撮るM8 M20

先日の天城高原遠征では、RST-135にBORG90FLを載せ、α6300を組み合わせて天体撮影を行いました。RST-135はともかく、BORG90FLとα6300の組み合わせは初めてです。一応ポラリエUとTamron SP 35mm F1.4の組み合わせで普通に取れることは確認済みですが、望遠鏡につないでのDSO撮影ではどうでしょうか。

では早速結果から。
M8_M20_800_3minWOstar_R.jpg
BORG90FL+レデューサー+α6300(無改造)、フィルターなし
ISO800 3minx25 Total Exposure75分
赤道儀:RST-135
SSOne All in one guiderでガイド

改造していないノーマル機ではありますが、M20の赤と青の対比はそこそこ上手くいったように思えます。M8のほうは赤くならずピンク色になっていますが悪くない色合いです。
一方で画像処理をしていて感じたのはダイナミックレンジの狭さ。M8中心部が完全に白飛びしてしまい取り戻せませんでした。「多段階露光しておけばよかった」と思うくらいです。フルサイズのα7sで同じ対象を撮影した際は「多段階露光したほうがいいかもしれないけど、しなくても何とかなるなー」という感触だったのですが。改めてα7sの優秀さを実感した次第。星喰いさえなければねぇ・・・。

一方で得たものもあり。フルサイズ換算540mmともなるとだいぶ大きく写せるうえ、2400万画素になったのでトリミングも気軽にできちゃいます。M8をトリミングしてみると、星雲の中の細かな暗黒帯が見えてきます。M20の西側に伸びる「猫の手」部分はほとんど描写できていませんが、無改造・フィルターなしでここまで写ればいいほうでしょう。
M8_800_3min_R.jpg

M20付近を拡大。こちらは赤い部分と青い部分の対比が美しいです。ここだけ見れば改造する必要はないよね、っていうくらいの色が出ました。M20を分割する暗黒帯もそれなりに描写できています。
M20_800_3min_R.jpg

課題はいくつもありますが、対象を選べば無改造のα6300でもそれなりに天体写真が撮れるということがわかったのでとりあえずよしとしましょう。アンドロメダ銀河やオリオン星雲、プレアデス星団などといった輝度差の激しい対象は多段階露光の撮影が必須となりそうです。



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