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天体写真の構図決定はとても難しいという話

ASI2600MC ProとASIAIRを使って撮影した作品を2点。

バラ星雲
NGC2244_20201212.jpg
光学系:BORG90FL+レデューサー7872+LPR-Nフィルタ
カメラ:ASI2600MC Pro
Gain:0
Offset:50/div>
センサー温度:-10度
露光時間:5分 x 131(65分)
赤道儀:RST-135
ガイド:ZWO 30mm F4ガイドスコープ+ASI 120mm Mini
撮影日:2020年12月12日
撮影地:育樹祭記念広場
ダーク:ライトフレームと同設定で60枚/div>
フラット:青空フラット Gain 0  1秒 x 60枚(+同設定でフラットダーク)

カモメ星雲
NGC2177_20201218.jpg
光学系:BORG90FL+レデューサー7872+LPR-Nフィルタ
カメラ:ASI2600MC Pro
Gain:0
Offset:50/div>
センサー温度:-10度
露光時間:5分 x 13 (65分)
赤道儀:RST-135
ガイド:ZWO 30mm F4ガイドスコープ+ASI 120mm Mini
撮影日:2020年12月18日
撮影地:天城高原
ダーク:ライトフレームと同設定で60枚/div>
フラット:青空フラット Gain 0  1秒 x 60枚(+同設定でフラットダーク)


どちらも露光時間が1時間程度なので軽めの処理にしておきました。

かもめ星雲、西北西に向かって飛んでいく様子を表現するためにあえて西側に空間を設け・・・たわけではなくIC2177を指定したらこうなったのでそのまま撮影したらこうなりました。さすがに構図が適当すぎだろうと反省しきりです。
ASIAIRを使えば対象を中心に導入するのは簡単なのですが、そこからの微調整が面倒なんですよね。もちろんカーソルキーを使えば調整自体はできるのですが、試写しようにもある程度の露光時間が必要なので面倒になってしまいます。デジカメ時代はISOを大幅に上げて30秒露光で構図確認ができたのですが、冷却CMOSだとそこらへん勝手が違うところ。ASIAIRでASI2600MC Proを駆動させるとGain100までしか上げられないので試写するにもやっぱり数分は必要になるでしょう。今後は現場での構図調整が不要になるよう準備をしていく必要がありますね。

スマホであればSkysafari Proなど、PC用であればこんなサイト↓

を使って構図を考えておく必要があります。

これだけでも面倒な作業なのですが、天体写真が難しいのはさらにここから。正しい構図だと思って撮影を終え、処理をしてみたら何もないと思っていた空間から分子雲が出てきてバランスの悪い構図になってしまったりします。時に参照したソースにすらそんな情報がなかったりするので始末におえません。

たとえばこちらの作品。こちらも撮影当初はとりあえず撮れればいいやってことであまり考えずに馬頭星雲を中心にして導入して撮影しました。ところが処理してみると馬頭の東側(左側)に存在する分子雲が意外に描写できていることに気づきました。
IC434_20201221.jpg
結果、このままでもそこそこバランスの取れた構図になったのではないかと思いますが、狙ったわけではないので構図の決定プロセスとしてはあまりよろしくないですね。仮に東側の分子雲を描写できる機材とスキルがなければとてもバランスの悪い構図になっていたことでしょう。

馬頭星雲東側(左側)の分子雲を描写する気がない(またはできない)のであればこういう構図にするのも一つの考え方だと思います。
IC434_HorseHead_20201125.jpg

星や星雲の配置に加えて淡い分子雲の配置を考慮しつつ、さらにそれをどこまで描写したいか、描写できる機材なのか、描写できる処理スキルが身についているのか・・・。ついでに付け加えると、分子雲どうなってるんだろうと思って画像検索すると超絶ハイレベルな画像が出てきてやる気を挫かれるというおまけつき。

単に見えない被写体で構図を決めなければならないというだけでなく、自らの機材やスキルに応じて適切な構図が変わってくる天体写真というジャンルは沼が深いなぁと改めて思った次第です。



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