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そんなに難しくない星景写真の現像処理手順

Photoshopを使った星景写真の処理手順をご紹介します。

前段階としてSequatorで品質の良い元データを用意しておくとよいのですが、それに関してはこちらの記事を参照ください。


撮影時に10枚から20枚ほど連続撮影しておき、いったんTiffフォーマットに変換、Sequatorで合成してノイズの少ないTiff画像を用意するところから。今回の作例は夏の天の川ですが、冬の星空でも基本的には一緒です。なお、Photoshopのバージョンは22.1.0を使用しています。

Sequatorから出力した直後の画像はこんな感じ。
20190511_33_1_R.jpg
Photoshopを使ってこれを現像していきます。とはいえそんなに難しいことはしていません。星空と地上を別々に範囲指定して、星空部分で星の強調と色の調整、地上部分をちょっと持ち上げるだけ。

Tiff画像を開いた状態で、範囲選択>色域指定を選択し、ダイアログを開きます。
20210102_04.jpg

下記の白い部分が選択される範囲となります。色域指定でシャドウを選択し、スライダーを左右に振って地上部分だけが選択されるように調整します。白い部分が選択された範囲となります
20210102_01.jpg

その後「諧調の反転」にチェックを入れれば空の部分が選択されます。
20210102_02.jpg

空と地上どちらから作業をするかというだけの問題なのでここはお好みで。ダイアログを閉じた後でも「選択範囲」>「選択範囲を反転」で同じように範囲を反転させることができます。
20210102_06.jpg
ここでは先に星空部分を選択した状態で作業を進めていきます。

ある程度暗い(天の川が肉眼で見えるレベル)場所で撮影した素材であれば、ヒストグラムの形は以下のように単純な山の形になっていることが多いと思います。こうなっていない場合は光害の影響がきつい場所で撮影したか、範囲指定が正しくない可能性があります。

「イメージ」>「色調補正」>「レベル補正」でレベル補正ダイアログを開きます。

20210102_03.jpg

左右にある▲△をヒストグラムの山の端まで寄せて不要な諧調を詰めていきます。
20210102_05.jpg
どこまで詰めるかは諸説ありますが、この状態であまり詰めすぎるとこの後の処理に影響が出るのでほどほどに。背景を見ていただくと、レベル補正だけで星と背景宇宙のコントラストが上がっているのがわかると思います。

このあとは「フィルター」>「Camera Rawフィルター」で調整となりますが、これは説明不要でしょう。お好みに調整してください。
私の場合はハイライトを落として背景を暗めに調整・白レベルとテクスチャをプラス補正して星を強調・彩度とかすみの除去をプラス補正しつつ崩れたカラーバランスを色温度と色かぶりで整える、という感じで処理することが多いです。

こんな感じに調整してみました。
20190511_33_2_R.jpg


ここで改めて選択範囲の反転を行い、地上部分を選択します。
地上部分はあまり難しいことをせずシャドウを持ち上げるくらい。それも無理に持ち上げずに暗めに調整することが多いです。天の川が見えるような場所は往々にして真っ暗ですし。
そんな感じで地上をちょっと持ち上げて完成したのがこちら。
20190511_33_3_R.jpg

処理前の画像を再掲しておきます。
20190511_33_1_R.jpg

Photoshopの色域指定を使えば比較的簡単に星空と地上を分割して範囲指定することができるため、
それぞれに特化した処理をかけることができるようになります。


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