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FRA600ファーストライト IC434馬頭星雲

先日の遠征では地震やら電源やら様々なトラブルに見舞われましたが、そんなトラブル発生の前に撮影した馬頭星雲が形になりました。
IC434_20210214_FRA600.jpg

光学系:FRA600+LPR-Nフィルタ
カメラ:ASI2600MC Pro
Gain:0  Offset:50   センサー温度:-20度
露光時間:5分 x 28枚(140分)
赤道儀:RST-135
ガイド:ZWO 30mm F4ガイドスコープ+ASI120MM Mini
撮影日:2021年2月13日
撮影地:福島県木戸ダム
ダーク:ライトフレームと同設定で60枚
フラット:ぐらすのすちさんにお借りしたフラットパネル 露光5秒*100枚

正しく北上構図にできなかったのを誤魔化すために西上の横構図にするという姑息な手段に出ます。ほらこの方が馬の形がわかりやすいでしょう?
・・・すみません次回はちゃんと確認します。

薄明フラットを撮るつもりだったのですが途中で電源を使い切ってしまい撮影できず。ぐらすのすちさんフラットパネルをお借りしてフラット自体は撮影できたのですが、ASIAIRに表示された画像がこちら。
Flat_5s_Bin1_gain0_20210214-035836_-10C_0081_thn.jpg

こんなんでフラット合うわけねーと思って半ばあきらめていたのですが、処理してみたら意外とあっさり合ってしまいました。どうもASIAIRでフラットを撮るとかなり強調された画像が表示されるようなのですが、実際に取得したフラットフレーム100枚を重ねて現像してみたらこの程度。
20210215_02.jpg
フラット不要とまではいきませんが、このくらいならフラット補正も合いやすいのではないでしょうか。仮に合わなくてもソフト補正で何とかなりそうなレベル。ただ何なんでしょうね左右で色がずれてるのは。BORG90FL+レデューサーでも、左側のGがわずかに強く右側のRがわずかに強いという傾向はありましたが、ぱっと見で認識できるレベルではなかったのです。こういうのは鏡筒よりもセンサー由来である可能性のほうが高いのですが・・・。

念のためライトフレームにフラットフレームを適用しない/した画像を作って左上のGと右下のRが強くなっていないか見てみました。

ダークのみ適用したG画素
20210215_04.jpg

ダーク・フラットを適用してG画素
20210215_03.jpg


ダークのみ適用したR画素
20210215_06.jpg

ダーク・フラットを適用したR画素
20210215_05.jpg

ダークのみ適用したRは右下が浮いているように見えますが、フラット適用後はRのレベルが収まっているようにも見えます。フラットは輝度情報の除算のはずですが、ここらへんどうなんでしょう。すみませんよくわかってないです。
フラット適用後の画像を超強調しても変な色浮きとかは出てこなかったのでとりあえずヨシってことにしておきます。このあとまた別の画像を処理すればわかることもあるかもしれません。

馬頭星雲を撮ると必ず構図に入ってきて悪さをすることで有名なアルニタクですが、気になるゴーストやフレアは見られませんでした。しかもこれLPR-Nフィルタ入ってますからね。兄弟機FRA400の発売時に話題になったゴースト問題(その後ユーザーの検証結果をもとにメーカーが即座に対策を講じるという動きの早さでもまた話題になりました)、FRA600では問題なさそうです。

以前のBORG90FL+レデューサーだと(周辺減光はきついけど)F4でしたが、FRA600は鏡筒単体ではF5.6と1段暗いF値です。にもかかわらず露光時間はほぼ同じなので、東側(この作品では右下側)のもやもやの描出はほどほどにしておきます。

焦点距離600mmともなると私にとっては未知の領域でしたが、120mmのガイド鏡で問題なく5分のガイドができました。APS-Cセンサーを組み合わせて900mm相当の画角となると、今までとは少し違う対象を狙うことも視野に入ってくるでしょうか。2021年3月発売予定のレデューサーと組み合わせて420mm F4で定常運用するつもりでしたが、そのまま600mm F5.6の鏡筒として系外銀河などを狙うのもありですね。レデューサーを買う意欲が少し薄れています(笑

1枚画像(=コンポジット前)の四隅を拡大した画像を再掲しておきます。FITS画像をレベル調整してRGB変換をしたのみですので、星を小さくするような処理は入っていません。
IC434_Corner_FRA600_R.jpg

ちなみに作品の方もStarnetで微光星の分離は行いましたが「明るさの最小値」などを使った星を小さくする処理はしていません。にもかかわらずこれだけシャープになれば十分ではないでしょうか。

その他気づいた点など箇条書きにしておきます。

・ピントはものすごく薄いけど、減速微動装置+クリアバーティノフマスク+ASIAIR ProのVideoモードのプレビューで問題なくピント合わせできた
・ドロチューブの目盛りは1mm刻みなので、再現性を担保するには不足
・William Opticsのクリアバーティノフマスク105mm-148mmの固定ネジを一番外側に設置してぴったりだった
・アクセサリ(ASIAIR Pro・ガイド鏡)の装着方法は要継続検討
・鏡筒本体だけで8kg近い重さだけどハンドルが標準でついてるのでハンドリングは悪くない
・付属のケースもデカくて重いけど、テーブルになるのでこのまま使う予定。カラのまま置いておくスペースの余裕はないし。

鏡筒バンド・ケースまで付属してフラットナーも内蔵、吊るしの状態でそのまま使える108mm F5.6の屈折撮影鏡筒が税込み36万弱なら全然ありでしょう。いい買い物をしました。今後長きにわたって仲良くやっていけそうです。

2020年2月27日追記
フラットフレームの色ムラは、センサー由来によるもののようです。
スカイフラットで撮影したフラットフレームはもちろん、ダークフレームでもレベル補正で限界まで切り詰めると同様の色ムラが出ていることが確認できました。
フラット・ダークの処理で修正されてしまうので最終的な結果にはおそらく影響がないのだと思います。





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4Comments

There are no comments yet.

タカsi

こんにちは。
ファーストライト、無事??成功して何よりです^^
ちょっと気になったことがありまして、。
フラットフレームの右側の赤カブリが気になりました。
私が困っているASI2400MCも右側が赤カブリします。。
メーカーに交換対応を何度も打診している最中でもあります。
もし症状が同じなら、情報共有させていただきますね。

Aramis

Aramis

Re: タイトルなし

おっしゃる通り、右側の赤カブリに加えて左側の緑カブリも気になるところです。
今まで使っていたBORG90FL+レデューサーで撮ったフラットではこういう現象が起きてないのですよ。
かといって鏡筒由来だとは考えづらいのですが。

このときは機材トラブルでフラット撮影のために冷却をやり直しているので、それが原因だったりするかもしれません。
次回は冷却を継続させつつスカイフラットで試してみようと思っています。

  • 2021/02/15 (Mon) 19:17
  • REPLY

みお

こんにちわ。
私も2600mc使っています。
薄明フラットは綺麗に撮影できますが、LEDパネルを使うと同様に左側緑、右側赤色にかぶりますね。
同様に鏡筒が異なるのでなんとも言えませんが、海外でも苦情あるようなら声を荒げて修理しろ!ってなりますが聞きませんからね。
フラットLEDは、サンワのトレース台 A2 LED 薄型タイプ 無断階調光機能付です。

  • 2021/02/15 (Mon) 21:35
  • REPLY
Aramis

Aramis

Re: タイトルなし

マジですか!LEDパネルを使うと同じ症状が出ると。
やはりスカイフラットを試してみないとですね。
ありがとうございます!

  • 2021/02/15 (Mon) 21:55
  • REPLY