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M8干潟星雲をFRA600+レデューサーで撮る

先日の遠征で干潟星雲と三裂星雲を撮ってきました。

M8_M20_20210424_R1.jpg

光学系:FRA600+レデューサー+LPR-Nフィルタ
カメラ:ASI2600MC Pro
Gain:0  Offset:50   センサー温度:-10度
露光時間:5分 x 25枚(125分)
赤道儀:RST-135
ガイド:SVBONY 30mm F4ガイドスコープ+ASI120MM Mini
撮影日:2021年4月19日
撮影地:天城高原
ダーク:ライトフレームと同設定で60枚
フラット:LEDトレース台 0.5秒*60枚
ステライメージ7でダーク・フラット・スタック・デジタル現像
Starnetで星と星雲を分離しつつPhotoshopであれこれ


今回から新たにFRA600用のレデューサーを導入しました。これにより焦点距離600mmF5.6の望遠鏡が420mmF3.9となりました。APS-Cセンサーのカメラを組み合わせて630mm相当。大型の星雲などがちょうどよく収まる画角となり、干潟星雲M8と三裂星雲M20を横構図でギリギリに収めつつ干潟星雲から東(左側)に伸びる「猫の手星雲」まで入れることができました。ちなみに「猫の手星雲」と呼ばれる星雲はさそり座のしっぽの部分にあるNGC6334を指すこともあるようですよ。

さそり座アンタレス付近と比べると撮りやすいイメージのあるこの対象ですが、実は南中高度はアンタレスと同程度。撮れるときに撮っておかないとすぐにチャンスを逃してしまいます。焦点距離630mm相当という機材ではアンタレス付近を狙うには狭すぎるため、あちらはすっぱり諦めてM8 M20の定番構図を狙ってみました。薄い赤色に広がる星雲と微光星の処理が難しくていまひとつな気がしますが、星雲本体はそれなりに見られる形になったかと思っています。そんな星雲の見どころを拡大してご紹介しておきます。

三裂星雲とその周囲に広がる青い星雲
M8_M20_20210424-004.jpg

干潟星雲とその中にぽつぽつと点在するボック・グロビュールと呼ばれる暗黒星雲
M8_M20_20210424-003.jpg

そして干潟星雲の東に延びる猫の手星雲とその中の暗黒帯。
M8_M20_20210424-002.jpg

F値が5.6から3.9と1段明るくなった恩恵はやはり大きいですね。先日のしし座三つ子銀河はF5.6で3時間露光しても足りないなーという印象だったのですが、今回は明るい対象ということもあり2時間の露光でそれなりに形にすることができました。

今回から導入したFRA600用レデューサーですが、ASI2600MC Pro(APS-Cセンサー)ではこのくらいの周辺減光。フラット不要というほどではありませんが周辺の減光はかなり穏やかです。このくらいであれば画像処理の途中で周辺だけSNが悪くなるということもなさそうです。実際今回の処理でも気になることはありませんでした。

20210421_02.jpg

それなりに値が張る上にかなり重い(レデューサーだけで1kg以上)ですが、FRA600を必要とするような人であればレデューサーは一緒に買っておいて損はないと思います。



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