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Sony FE 35mm F1.4 GMとTamron SP35mm F1.4を天体写真で比べる

手元に35mmF1.4のレンズがふたつあります。
SonyのFE 35mm F1.4 GM (SEL35F14GM)以下「Sony GM」とTamron SP 35mm F1.4 (Model F045)以下「Tamron SP」です。

どちらも非常に評価の高いレンズですが、星を撮るならどっちがいいの?という比較をしてみます。

外観比較

DSC03183_R.jpg
Eマウントで使う前提なのでTamron SPのほうはマウントアダプタMC-11をつけた状態になっています。どちらもフードをつけてありますが、Tamron SPの大きさが目立ちますね。Sony GMのフードあり状態とTamron SPのフードなし状態で全長がほぼ一緒です。
Sony GMのほうは絞り環がついているのがポイント高いですね。真っ暗な現場ではこういう物理スイッチの存在はありがたいです。フォーカスリングはTamron SPのほうが若干重め。一方Sony GMも決して軽すぎるわけではないので好みの問題でしょう。

フィルター径、Tamron SPは72mm
DSC03184_R.jpg


Sony GMは67mm
DSC03187_R.jpg

Tamron SP+MC-11(+前後キャップ・フード)の重量は990g。ほぼ1kg。
DSC03189_R_20210430101204333.jpg

Sony GM(+前後キャップ+フード)は585g
DSC03188_R.jpg
Tamron SPは大きくて重くて持ち出す気にはなれずに星にしか使っていませんでしたが、GMならば普段にも使えそうな大きさ重さになっています。

星像チェック

α7IIIに組み合わせて夏の大三角を撮ってみたので見てみましょう。
Sony GM+スターリーナイトフィルター F4 ISO800 SS180秒
DSC08368_R.jpg

Tamron SP+スターリーナイトフィルター F4 ISO800 SS180秒
DSC08366_R.jpg

あれ、明るさが違いますね・・・?
ExifはどちらもF4 ISO800 SS180秒なのですが、GMのほうがかなり暗いです。すみません理由はよくわかんないので先に進みましょう。

元画像6000x4000のうち、中心と四隅の600x400を切り出してみます。
Sony GM(後処理で1段持ち上げています)
Sony35GMF14.jpg



Tamron SP
TamronSP35.jpg

まぁ大差ないかなって感じです。あえて言うなら左上に位置するりゅう座のエルタニン(二等星)の星像の違いくらいでしょうか。
35GM
DSC08367LT.jpg

Tamron SP
DSC08366LT.jpg

Tamron SPのほうがコマ収差が大きいようですね。星が放射状に流れる現象もGMのほうが穏やかに見えます。Tamron SPはマウントアダプタをかませているので厳密な評価ではないかもしれませんが、右上以外の隅も同じような傾向は見られました。

ついでに中心もお見せしておきます。
Sony GM
DSC08367C.jpg

Tamron SP
DSC08366C.jpg

Sony GMのほうは後処理で1段明るくしているのでちょっとノイジーな気もしますが、解像感はGMのほうに分があるようにも見えます。ただしそれぞれフォーカスが完全に合っているかは保証できませんのでここは参考程度に。

周辺減光

周辺減光の様子を見るため、LEDパネルを使ってフラットフレームを撮ってみました。絞りとSSを調整して露出を合わせています。
F1.4
F14.jpg

F2.0
F2.jpg

F2.8
F28jpg.jpg

F4
F4.jpg

F4まで絞ってもGMのほうは周辺減光が解消しませんが、Tamron SPのほうはF4でだいぶフラットになる感じです。

それぞれGifアニメにしてみました。
Sony GM
20210430_GMShading.gif
F1.4からF2.8まではリニアに改善していきますが、それ以降F4.0まではあまり改善せず、F4でもなお周辺減光が残っているのが見られます。

Tamron SP
20210430_SPShading.gif
こちらはF3.5あたりでほぼフラットになるようです。


まとめ

Sony GMが暗く撮れてしまう理由が気になりますが、まとめると以下のようになるでしょうか。

星像・・・Sony GM優勢
周辺減光・・・Tamron SP優勢
サイズ重量・・・Sony GM優勢
価格・・・Tamron SP優勢

星を撮る!重さは気にしない!
という人ならTamron SPでしょうか。天体写真の最終的なクオリティに限れば物理的な大きさがモノを言うことも多いです。原因不明の明るさ違いもありますし。ただし大きく重いレンズかつ三脚座もないので、スライドレールを使うなり固定力の強い雲台を使うなりしないとブレ写真を量産することになりかねません。

星以外も撮る!普段も使う!
という人ならSony GMですね。小ささ軽さは撮影のモチベーションにも大きく影響します。周辺減光等含めたトータルクオリティではTamron SPに譲る点もありますが、天体写真の撮影においては、少しでも軽いほうがブレの低減につながります。物理的な絞り環がついているのもポイント高いです。


結論
好きな方選べばいいんじゃないすかね?いやマジで。こうも拮抗しているとSIGMAの35mmF1.4 DG DNも気になっちゃうよね!


追記
昼間の風景で試してみましたが、やはり制御値が一緒でも明るさが変わるようです。
共通設定 α7III 絞り優先モード F4 SS 1/1600 ISO100

純正レンズだと中で何かやっているんでしょうかね・・・?
TamronのほうはSIGMAのマウントアダプタを挟んでいるのでどこかに文句を言うつもりはないですが、不思議です。

Tamron SP
DSC09111_R.jpg

Sony GM
DSC09112_R_2021043014380535b.jpg


さらに追記
Sony純正の35mmF1.8 SEL35F18Fで試してみたところ、GMと同じ明るさで撮れました。
また、α6400で同じことを試してみたところやはりTamron SP 35mmF1.4は明るく撮れる傾向のようです。
星の写真だけ見るとGM暗いじゃんってなりますが、普通に撮るとTamronのほうが露出過多になっているようで、GMのほうが正しく露出できているようです。

まぁSIGMAのマウントアダプタをかませている時点でExif情報すら正しい保証はありませんし、深追いもほどほどにしておきましょう。









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