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PixInsight(のHDR MultiscaleTransform)で再処理したオリオン星雲

PixInsight(以下PI)を使い始めたので習熟も兼ねて過去の画像を改めて処理しています。
とはいえまだ使っているのは以下の基本機能のみ。

WEPP(バイアス・ダーク・フラット・フラットダーク・ライトフレームのスタック)
ABE(カブリ補正)
HT(リニア画像への変換)

今回は上記処理に加えてHDR MultiscaleTransformを使ってみました。
素材は2021年1月に撮影したオリオン星雲。この時の鏡筒はBORG90FLでした。レデューサーを入れて360mmF4、これにASI2600MC Proの組み合わせ、赤道儀はRST-135です。

当時の作品を再掲。
M42_20210119.jpg
光学系:BORG90FL+レデューサー7872+LPR-Nフィルタ(F4 360mm)
カメラ:ASI2600MC Pro
Gain:0  Offset:50   センサー温度:-20度
露光時間:5分 x 26枚(130分)
赤道儀:RST-135
ガイド:ZWO 30mm F4ガイドスコープ+ASI120MM Mini
撮影日:2021年1月9日
撮影地:天城高原
ダーク:ライトフレームと同設定で60枚
フラット:薄明フラット Gain 0 1秒 x 60枚(+同設定でフラットダーク)

当時は使い始めたばかりの冷却カメラの性能に驚いていましたが、この時のデータをつかってPIで下処理+HDR MultiscaleTransformをかけ、Photoshopで調整してみた結果がこちら。
20210828_M42_PI_R.jpg
星雲周囲に広がる分子雲の描写が少し控えめになってしまいましたが、今回の注目はオリオン座中心部。拡大してみましょう。

Before
M42_20200124_TR.jpg

After
20210828_M42_PI_TR.jpg
星雲の中心部まで白飛びすることなく描写できているのがわかります。ピンク一辺倒だった星雲の色も、青成分が少し入ってカラフルになっているようです。

HDR MultiscaleTransformにおけるNumber of Layerは整数値をいくつか試してみて、今回は8としました。
20210828_03.jpg

参考にさせてもらっているNiwaさんの解説ページにも、オリオン星雲には効果てきめん!とあるのでその通りと言えばその通りなのですが、実際やってみるとちょっとびっくりな効果でした。

冷却カメラとPIの合わせ技をもってすればオリオン星雲さえ多段階露光は不要になるというのはすごいです。これよりもさらに中心部を描写した作品も多々ありますが、これ以上は不自然になるような気もするので、今年のオリオン星雲は多段階露光とか考えず心穏やかに撮影できそうです。


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