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FRA600にZWOのEAFを導入して石川トランクさんにケースを改造してもらった

FRA600にZWOのEAFを導入します。

天体望遠鏡のフォーカスノブをモーターで回してピントを合わせてくれるEAF。FRA600はEAFの装着が想定されている造りになっていて、合焦装置の底面に"Can be used for motor focus bracket installation"(モーターフォーカサー取り付けに使用してください)と記載されたネジ穴が5カ所設けられています(下記1,3,4,5,7)。
20211102_01.jpg
このことからEAF自体は問題なく装着できるであろうことは想定していました。
問題はケースの方です。FRA600はケース付属のため、ケース内のクッションは「吊るし」の状態でぴったり収まるようになっています。これはこれでとても助かるのですが、鏡筒本体を改造した時に対応できなくなるという点ではちょっと困りもの。
ビクセンやタカハシなどの望遠鏡にはケースが付属しないため、鏡筒バンドなどまで含めて使用可能な状態にしてケースを特注されている方が多いようです。


さて、EAFを装着する場合は粗動ノブをリプレースする形になるのですが、EAFは粗動ノブよりもかなり大きいため装着するとケースに収まらなくなります。かといってEAFのためだけに別のケースを用意するのはさすがにムダです。どうにかして純正ケースを活用したいところ。

ということでケース内装だけでオーダーメイドを受けてくれる会社を探します。
ケースと望遠鏡を預けたうえで現物合わせで作ってもらうことになるため、運搬は自力で行います。自宅からできるだけ近いところで、業者さんを探してみますが・・・。

1件目
業者さん「できると思いますがモノを見てみないと何とも・・・。ちなみにモノはなんですか?」
Aramis「天体望遠鏡です」
業者さん「あ、天体望遠鏡?それは受けられないです。過去何度か受けたことがあったんですが、レンズにダメージが入ったとかクレームがあってからお断りしてるんです」
Aramis「あ、そうなんですね(光学機器輸送お断りのケースとは・・・?)ほかを当たります」

2件目
業者さん「うちはケース屋だから内装だけは受けられません」
Aramis「あそうですか。ほかを当たります」

3件目
業者さん「内装だけでもできますよ。いちど現物を見せていただければ」
Aramis「ありがとうございます。では近日中にモノを持ってお伺いしますので」

3件目でやっと受けてくれそうなところを見つけました。

ということで行ってきました品川区南大井にある石川トランク製作所さん。

箱から鏡筒を取り出してEAFを装着した状態を見せながら、斯々然々で・・・と事情を話したところ営業さん曰く
「これ鏡筒を回転して合焦装置を上に持ってこれるなら、別に内装作り替えなくても現状の内装をちょっと削れば入るのでは・・・?」
私「あれ・・・そうかな・・・?」
ギコギコ・・・スポッ・・・
DSC_9223_R_20211128131548ef5.jpg
・・・入っちゃいましたね・・・。
EAFもほぼツライチで収まっています。
DSC_9224_R.jpg

ガイド鏡も緩衝材を追加で削って収納。
DSC_9130_R.jpg
はい、この話おしまい。
わざわざ時間を割いて話を聞いていただいたうえにお金かけなくてもいけますよ、なんてアドバイスを頂いてしまい恐縮至極でございます。

・・・さすがにそれだけだとあまりにもアレなので、内装以外で困っていたことも相談させていただきます。

ハンドル、すごく持ちづらいんですよ。
DSC_9221_R_202111281315460aa.jpg
ただでさえ鏡筒がオフセット収納されて重心が偏っているのに、ハンドルの支点までオフセットされていて、持ち上げると傾いて持ちづらいことこの上ないのです。ケースの幅があるため、体から離して持たなければならず、垂直方向だけでなく水平方向の力も必要になるため腕が筋肉痛になります。しかもハンドル自体も細くて手に食い込むため、数分の持ち歩きもイヤになるほど。
これどうにかなりませんかね?と相談したところ、

「天面にあるハンドルを大型にすることはできますが、現状の取り付け位置を使わざるを得ないので重心がずれた状態は解消できません。他の方法としては左右にベルト環をつけて肩掛けにして運搬方法を多少改善するというのは可能です。」

とのこと。

そもそもケース天面についているハンドル、10kg程度の重さを支えるには造りがお粗末だそうです。
「ハンドルやベルトの固定はボルトに対して直角に力がかかる方向に設計するのがセオリー。今回のように固定ボルトに平行に(ボルトが抜ける方向に)ハンドルを取り付けざるを得ない場合はそれなりにボルトを増やしますが、4本では心もとないですね。」
とのこと。確かにおっしゃる通り・・・。10kgの重さがこのボルト4本の抜ける方向にかかると考えると心配になってきます。

運搬の不便解消だけでなく箱の落下を未然に防ぐという意味もあり、肩掛けベルトを作ってもらうことになりました。いったん望遠鏡を持ち帰り、カラにしたケースを発送してから10日程度で返ってきたのがこちら。
DSC_9222_R.jpg

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ぱっと見細いかな?という気がしましたが実際に肩にかけてみると、パッドの材質がかなり摩擦力のあるゴムのため、肩にかけてもずれずに運搬できます。さすがトランクのプロです。このベルトがついているだけで運搬がかなり楽になりました。本当にありがとうございます。

さて気になるお値段ですが、肩掛けベルトの追加は5千円程度でやっていただけました。だいぶ安い気がします。ちなみに内装のカスタムをお願いした場合3万円前後だそうですよ。営業の方は3万円というお値段を言い出しづらそうにしていらっしゃいましたが、私としてはその程度かむしろもう少し高いだろうと思っていたので特段驚くこともありませんでした。
個人の変な依頼を受けていただけるというだけでありがたいのに親身に話を聞いてくださったうえ、お値段はむしろリーズナブル。
ケースのことで困ったら石川トランク製作所さん、おすすめです。

私、いつかケースのない望遠鏡を買ったら石川トランクさんにフルカスタムのケースをお願いするんだ・・・。








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