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Masa氏の北アメリカ星雲NGC7000を処理する

こんなツイートが流れてきました。


私は天体写真の画像処理があまり得意ではないのに加えて他人様に紹介できるほどのテクニックを持っているわけでもないので、こういうのは積極的に参加することはないのですが、どういうわけかTwitterのDMで直接お願いされてしまいました。DMする人間違ってませんかね・・・。

とはいえお願いされたからにはやらないわけにはいきません。ホントに大したことはやっていませんが処理の過程をご紹介します。
使った素材は3分x927枚(!!)のマスターフレーム。すでにダークとフラットは適用済みのものになります。

PixInsightでABE(Function Degree 1)、PCCをかけてHTでストレッチ、SCNRをかけたところでtif出力し、Photoshopへ。
ここから強調処理をおこなっていくことになるのですが、ちょっと強調してみたところで1度のABE(Function Degree 1)では右側(南側)の青緑カブリが取れてないことに気づきました。あらためてPIに戻ってABE(Function Degree 1)を2度掛けしてみたもののそれでも取りきれず。

ABE(Function Degree 1)を2度かけたあとのABEの結果とBoosted Stretchの結果
20220110_04.jpg

ということでステライメージ9のカブリ補正を使ってRGBごとに補正をかけていきます。
PIのABEの結果を参考にしながら、左下から右上にかけてBとGの補正をしつつ、左右のバランスも同時に取っていきます。
20220110_05.jpg
それでも完全には取りきれませんでしたが、ある程度のところで妥協してPhotoshopへ。

Camera RAWフィルターでスライダーをこのくらいにいじるだけ。さすがの露光時間なのでノイズ低減系の処理は一切不要です。
20220110_02.jpg

色別の輝度彩度をいじって赤い星雲を強調します。
20220110_01.jpg

続いて明るさの最小値0.2pxを2回かけて星を小さくします。素材がいいのでここをやるかは迷いましたが、NGC7000周辺はこれをやるとだいぶ見栄えが違う気がします。
20220110_03.jpg

これで完成にしようとしましたが改めて見てみると背景の明るさが気になったので、さらにコントラスト+20くらいをかけて全体を引き締めて完成としました。
Masa_NGC7000_1.jpg

3分927枚なので総露光時間46時間くらいですかね。普段の私の20倍くらい。これだけ露光時間をかけると処理がめっちゃ楽ですね。もちろんフラットがきちんと合っているというのも大きいとは思いますが。ノイズ低減系の処理をかけずに済むというのは気楽でよいです。

ちなみに普段の私の天体写真の処理も今回紹介したものと大して変わりません。
ときどきStarnetで星消し処理をしてみたり、DenoiseAIやCamera RAWでノイズ低減系の処理を入れるかなというくらいだったりします。

【2021年1月17日追記】
私を含め総勢21名の処理結果をまとめた動画が公開されました。

そうそうたるメンバーが参加していらっしゃいますね・・・。みなさま超絶技巧を駆使して素晴らしい画像に仕上がっております。私がまだ使ったことのないPIのプロセスを使っている方も多くいらっしゃいますし、RGB画像を分解して疑似ナローなんていうことができるなんてことも初めて知りました・・・。
星雲の表現、特にどこまで赤くするかは処理でいかようにも変わるので結果の違いもまぁわからないでもないのですが、微光星の数の違いは目を見張るものがあります。星分離にStarXTを使ってらっしゃる方もいるのでそのせいも大きいかもしれません。やはり北アメリカ星雲は微光星と星雲をどのように両立させるかが一つのキモになっていると感じました。
改めて見てみてもやはり露光時間46時間というのはすごいですね。ここまでキレイになるなら私もやってみようかなと思わされるクオリティ。今はサブの赤道儀にポラリエUを使っていますが、これを2軸の自動導入赤道儀に変えて冷却カメラで複数日にまたがる撮影をすればいけるでしょうか・・・。今使っているFRA-600でそこまで我慢強く一つの対象を撮り続ける胆力は私にはなさそうです。
FRA600とAPS-Cセンサーで900mm相当の運用をしている私にとっては、RedCat51とAPS-Cセンサーで400mm相当の組み合わせっていうのもちょうどいいですよね。

他人様の画像処理をしてなぜか物欲を刺激されているAramisでした。



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