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Starnet++ V2 V1との比較検証 Windows単体版

星消しツールStarnet++のVersion 2(以下”V2”)が公開されていました。
さっそくダウンロードして以前のバージョン(便宜上”V1”と呼びます)と比較してみました。

ダウンロードはこちら。
Windows単体版はStarnetv2GUI_Win.zipをダウンロードして解凍するだけ。




V2になって進化した点は大きく3つ。

・GUIに対応した
・処理スピードが格段に速くなった
・結果の品質がよくなった


GUI対応

V1ではStarnetの実行環境を保存したフォルダ上でShiftを押しながら右クリックで「Powershellウィンドウをここに開く」を選んで実行コマンド・入力ファイル名・出力ファイル名・Stride値を手入力しなければいけませんでした。

V2ではこれがGUIになって利便性が大幅向上。
解凍したフォルダ内にあるexeファイルの実行で立ち上がります。Browseボタンから16bit tiffのファイルを選ぶと、出力ファイル名も同じものが自動入力されます。
20220131_02.jpg
出力ファイル名を適宜書き換えてRunで実行。
20220131_04.jpg
いちいちStarnet++の実行ファイルにTif画像をコピーする必要がなくなったのは地味に助かります。

処理スピード改善

V1でのStride値(1枚の画像をどれだけ細かく分割して処理するかを決める係数)は何も入れないと64となり、適宜32や16などで処理することもできました。64から32にすると処理時間が4倍になっていたのですが、4倍の時間かけた割にはそれほど品質の向上はありませんでした。

V2ではこのStride値はデフォルトかFiner Tilesの2択となりました(Finer Tilesを直訳すると「細かいタイル」となり、1枚の画像をより細かく分割して処理するという意味です)
20220131_09.jpg

V1で2600万のカラーTif画像ををStride値64で処理すると6468枚のタイルに、Stride値32で25676枚のタイル処理となっていました。
20220131_07.jpg

20220131_08.jpg
この設定でCPU処理をすると1時間、GPU処理で9分ほどかかっていました。

これがV2ではデフォルト処理で425枚、Finer Tilesで1617と、大幅にタイル数を減らしています。

デフォルトの425枚の処理完了後とFiner Tilesの1617枚の処理中の様子
20220131_05.jpg
これだけが理由なのかはわかりませんが、処理スピードも大幅に改善しています。
CPU処理でもデフォルト設定で約2分、Finer Tilesで8分ほど。これなら無理にGPUの高速化補助を使わなくても常用の範囲内になるでしょう。Starnet++高速化のためにGPU入れ替えた私涙目。

結果の比較

さてお待ちかね。結果の比較です。

V1をStride値64で処理
IC434_20211219_WOStar_V1_GPU64_R.jpg

V2をデフォルト値で処理
IC434_20211219_WOStar_D_R.jpg

ぱっと見でわかるのはV1では消せていなかったアルニタクがV2では消えていること。

V1
IC434_20211219_WOStar_V1_GPU64_R_T1.jpg

V2
IC434_20211219_WOStar_D_R_T1.jpg

消せている星でも処理の品質に違いがあります。星馬頭星雲東側にあるオリオン座σ星(4等星)を見てみると、星消し跡の格子状のノイズが減っているのがわかります。周辺の星の輪郭もキレイに消せています。

V1
IC434_20211219_WOStar_V1_GPU64_R_T2.jpg

V2
IC434_20211219_WOStar_D_R_T2.jpg

ちなみにV2でもGPU処理は有効でした。
すでに私はV1でGPUによる高速化を有効にしていたため、V1のインストールフォルダに入っているTensorflow.dllをV2のフォルダの同名フォルダに上書きするだけ。ちょう簡単。
20220131_10.jpg

あらためてCPUとGPUの処理スピードをまとめておきます。
2600万画素カラーTiff Starnet ++ V2で星消し処理 Core i7 8700T

デフォルト 2分
Finer Tiles 8分

Geforce RTX3600無印 Cuda
デフォルト 20秒
Finer Tiles 1分

んで結局Finer Tilesにチェックは入れたほうがいいの?っていう話ですが、
Starnet++のTips No.4には「Finer tilesはちょっとだけ結果がよくなるけど時間が4倍かかるよ」とあるので、費用対効果はあまり大きくなさそうな感じです。

実際比較してみても顕著な差分は見られませんでしたので、デフォルト設定のCPU処理で2分ほどかけて星消し画像を作るのが一番「コスパ」がよいのではないかと思います。それでも「数万円のGPUを使って2分かかる処理を20秒にしたい!」という奇特な方はこちらの記事を参照ください。
使用するGeforce RTXの世代によってインストールするべきライブラリなどが違うため少し大変です。




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