R200SSファーストライト しし座の三つ子銀河
先日購入したR200SSのファーストライトです。撮影は5月3日。場所は小海町。
強い風に吹かれて半分以上のコマがボツになってしまい処理するモチベーションがなかったのですが、先日の天城高原遠征ではよりひどい風に吹かれてほぼ成果ゼロ。これに比べれば半分残せたのだからだいぶマシ。ということでモチベーションが上がったので処理してみました。
しし座の三つ子銀河
光学系:R200SS+コマコレクターPH(760mm F3.9)
カメラ:ASI2600MC Pro(APS-Cセンサー)
Gain:100 Offset:50 センサー温度:-10度
露光時間:5分 x 18枚(フィルターなし)
赤道儀:RST-135(ピンク)
ガイド:SVBONY 30mm F4ガイドスコープ+ASI462MC
撮影日時:2022年5月3日 20:00 ‐ 3:00 5月4日0:00 - 22:00
撮影地:長野県 小海町
ダーク:ライトフレームと同設定で160枚
フラット:LEDトレース台 1秒*100枚(+フラットダーク)画面左右をトリミングしてPixInsightでWBPP、ABE、DBE、PCC、SCNR
Starnet V2で星を分離しつつPhotoshopで仕上げ
ノイズ多めで人工衛星の光跡も消しきれていないのは枚数が少なめなので大目に見るとしても、要改善点いろいろ。
・スパイダーの角度が正確に45度方向になってない
・四隅の星像がイケてないので左右をばっさりトリミング。それでも正方形の四隅は流れてる
・輝星のまわりに出る非対称のフレア
・EAFのネジの締め付けが足りなかった疑惑があり、フォーカスが完璧かどうかよくわからない
・風で撮影したコマの半分以上は捨てた
等々。
四隅をトリミングしていないもとの1枚画像はこんな感じ。
試しに四隅と中心を600x400ピクセル(元画像は6248x4176)で四隅と中心を切り取ってみるとこんな感じ。
左上は放射状に伸びていますが、右上と右下は同心円状に、左下はよくわかんない伸び方をしていますね。APS-Cサイズのセンサーでこれですから、フルサイズセンサーだったらどうなってしまうのでしょう。
これでもビクセン純正の直焦ワイドアダプタ―60DXを使っているのですが、使いこなしている方の画像を見るにR200SSのポテンシャルはこんなもんじゃないと思うのですよね・・・
でもこれ主鏡副鏡のネジをいじって星像を見ながら調整していくってこと?反射望遠鏡を使っている人はこれ毎回やってるってこと?。
初手から”買ってはみたけれどやっぱり屈折望遠鏡のほうがいいんじゃね?”となっております。
ちなみに周辺減光のほうは非常に穏やかな感じでした。
減光の中心がずれていますがこれは光軸とは別の問題ですし、フラット補正自体はトレース台を使った撮影で問題なく合ったので周辺減光に関してはこれでよいでしょう。
周辺の星像がゆがんでいる件についてビクセンに問い合わせてみようかしら。
2022年6月2日追記
ビクセンに問い合わせたところ仕様の範囲内という回答でした。
仕方ないので自分で光軸調整をすることにします。めんどくさいからやりたくないんですけどね・・・
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