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星沼会チリリモート観測所ファーストライト

チリのリモート観測所でのファーストライトです。
2022010_NG346_R.jpg
NGC346(小マゼラン雲内)

光学系:R200SS+コレクターPH(760mm F3.8)+LRGBフィルター
カメラ:ASI294MM Pro(フォーサーズセンサー)
Gain:120  Offset:5   センサー温度:-10度
露光時間:L76枚 R24枚 G25枚 B24枚 各2分(総露光時間 約5時間)
赤道儀:Astrophysics AP900
ガイド:ZWO 30mm F4ガイドスコープ+ASI120MM Mini
撮影日時:2022年10月24日 21:00 ‐ 25日 5:00(現地時間)
撮影地:チリリモート観測所
ダーク:2分 x たくさん
フラット:スカイフラット フィルターごと1秒 x いっぱい
PixInsightでWBPP、周辺クロップ、ABE、PCC、SCNR、HT LRGB合成
Starnet V2で星分離、PhotoshopとDenoise AIで仕上げ、

NGC346周辺の拡大
2022010_NG346_TR.jpg

私にとっては何もかも初めてのことばかり。今回はとにかくチリの観測所で一晩撮影してみた結果を形にすることを目的として処理してみたので、結果のクオリティについてはあまり見ないでいただければと思います。

ここに至るまでに星沼会のチリリモートメンバーにはお世話になりっぱなしでした。私のしたことといえばR200SSとコレクターPHをポチったことくらい。仙台への鏡筒輸送、鏡筒の調整、カメラの提供、制御PCやガイドカメラの提供、チリへ梱包輸送等々はぐらすのすち氏、だいこもん氏、そーなのかー氏がやってくれました。ありがたや。
特にそーなのかー氏がいなければここまでたどり着くことは到底できなかったでしょう。詳しくは氏のブログで複数回にわたってまとめられています。ありがとうございます。


現地のE氏には組み立て、光軸調整、設置、極軸合わせ等々をやっていただき、その後のリモートPCの設定、撮影ソフトの使い方指南、トラブルシューティング等々をそーなのかー氏がやってくださいました。
そして何度かのテスト稼働を終えて本格稼働が見えてきたところで、チリリモートメンバー4人の共有カレンダーを作成、使用日を割り当てていき、各自での運用が始まりました。

実際には私はテスト稼働でタランチュラを撮影していたのですが、この時カメラのGainがなぜか300に固定されてしまうというトラブルに見舞われて処理ができず(Gain120 -10度のダークは撮ってからチリへ送り出したのですが、Gain300のダークは撮ってない)。


今回のNGC346では正しくGain120に設定できたのですが、オートフォーカスが正しく動かないというトラブルに見舞われました。仕方ないのでマニュアルフォーカスで合わせはしましたが、もう少し追求できるのではないかなと思っています。


在宅勤務をしながらチリの星空を撮影する・・・これはかなり不思議な感覚です。朝9時ごろから仕事を始めるわけですが、同時にチリのPCに接続。朝イチのチャットやメールをチェックしつつ望遠鏡を操作して9時半ごろから撮影を開始。ミーティングに参加しながら13時ごろの子午線反転で再導入と再フォーカス。時折ガイドの様子や撮影データをチェックしつつ仕事。
このまま夕方まで放置できるかなーと思っていたら、17時ごろになってガイドが暴れだしました。結露か?雲か?変な向きになったか?と仕事そっちのけで焦りましたが、落ち着いてライブカメラを確認してみると雲が通過していたようでした。こんなことですらリモートだとわからないものでちょっと焦りましたが、そりゃ曇ることもあるよね。


っていうか仕事しろ。


その後データのダウンロードにもいろいろトラブルがありましたが、撮影データをローカルに持ってきてPixInsightに放り込みます。モノクロカメラの処理も初めての経験で、これもまた星沼会のNiwaさんのブログを参考に処理しました。ありがとうございます。


なんで私こんなすごい人たちに囲まれてるんだろう・・・
私がやったことといえば鏡筒とコマコレをポチっただけなんだが・・・

さて、一通り処理をしてみた感想です。
・NGC346は意外に小さい(換算1500mm相当でこの小ささ)
・SMC(Small Magellanic Cloud)内の対象なので?微光星多すぎて処理がむずい
・NGC346の青さは北半球であまり見ない色合いで処理がむずい(プレアデス星団より薄い青だと思う)
・周辺のカブりも参考情報が乏しく正解がわからない
・やっぱりフォーカスちょっとずれてるっぽい
・モノクロだった画像をRGB合成して色がつく瞬間に感動する
・さらにL画像を足して構造が出てくる瞬間に感動する
・遠征に行かなくても撮影できるのはうれしい。でも遠征は行きたい。

NiwaさんのLRGB画像処理解説によると「L画像にはDeconvolutionをかけるべし」とありましたが、時間も手間もかかりそうなのでここはスキップ。そのほかノイズ低減等スキップできる処理はすべてスキップして単純にLRGB合成のみを行い、一応最後までたどり着きました。
そーなのかー氏も同じ対象を撮影しているらしいのでクオリティについてはそちらに期待です。きっと素晴らしい作品を見せてくれることでしょう。


今、チリリモートは立ち上げたばかりでトラブルも多いです。トラブルシューティングは主にそーなのかー氏と現地のE氏が対応してくれていますが、私やだいこもん氏も少しずつトラブルシューティングができるようになっています。トラブルを出しつつも各自でトラブルシューティングができるようになれば、少しずつ安定稼働に向かっていくことでしょう。今は手間もかかるし不安も大きいですが、一晩のデータを使って一通り画像処理ができたのでとりあえず安心です。

次はもっと星の少ない場所を狙おう。SMC内の星が多すぎて処理がむずい。



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4Comments

There are no comments yet.

だいこもん

No title

ファーストライト,おめでとうございました.今後も楽しみです

グループワークって,結局は一部の人の能力におんぶ&だっこになりがちですよね.こんな話を推進している丹羽さんもすごいんですが,そーなのかーさんの活躍は目を見張るものがありました.とくにコンピューターの整備とVPN接続の導入とか,自分には難しかったので彼の能力の高さに驚いています.R200ssをポチってすらいない私は少し肩身が狭い^^

  • 2022/10/27 (Thu) 08:13
  • REPLY

OOKEN

ファーストライトおめでとうございます

チリリモートのファーストライトおめでとうございました♥️
自分の鏡筒が海を渡り、撮影しているというのはロマンがありますね😆
だいこもんさんの動画を見て、ドキドキしていました🤗

  • 2022/10/27 (Thu) 17:07
  • REPLY
Aramis

Aramis

Re: No title

そーなのかーさんの活躍ぶりには本当に頭が上がりませんね・・・
とはいえ困ったときにとりあえず相談できるというのはとても安心で、シェアすることのありがたさを感じています。
今後安定稼働していくと作品作りも捗っていくでしょうし、そこではぜひだいこもん氏の手腕に乗っからせてもらおうと思っています(笑

  • 2022/10/28 (Fri) 16:29
  • REPLY
Aramis

Aramis

Re: ファーストライトおめでとうございます

ありがとうございます!
そうなんですよ。私の部屋にあったR200SSが遠くチリの観測所で星を捉えているのは不思議な感じがします。
これから少しずつ運用に慣れていって、作品を量産できるようにがんばります。

  • 2022/10/28 (Fri) 16:32
  • REPLY