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星沼会チリリモート スキマ時間で撮るランニングマン星雲

順調に稼働し始めたチリリモート。
ファーストライトに小マゼラン雲内のNGC346という対象を狙ってみたものの、フォーカスが詰め切れてないわ星が多すぎて処理がむずいわで、作品のクオリティとしてはあまり褒められたものではありませんでした。

ということで次の対象行ってみましょう。ランニングマン星雲です。
2022011_NGC1975_R.jpg

光学系:R200SS+コレクターPH(760mm F3.8)+Astrodon LRGBフィルター
カメラ:ASI294MM Pro(フォーサーズセンサー)
Gain:120  Offset:5   センサー温度:-10度
露光時間:L96枚 R26枚 G24枚 B23枚 各2分(総露光時間 約5時間38分)
赤道儀:Astrophysics AP900
ガイド:ZWO 30mm F4ガイドスコープ+ASI120MM Mini
撮影日時:2022年11月1日 2:00 ‐ 5:00 2日 3:00 - 5:00(現地時間)
撮影地:チリリモート観測所
ダーク:2分 x たくさん
フラット:スカイフラット フィルターごと1秒 x いっぱい
PixInsightでWBPP、周辺クロップ、PCC、SCNR、HT LRGB合成
Starnet V2で星分離、Photoshopで仕上げ

日本でも普通に見える対象じゃねーかと言われるとおっしゃる通りなのですが、ここにもリモートならではの理由があったりします。

11月1日から2日、空には輝面比50%前後の月が輝いています。この月が沈んでからから夜明けまでが3時間程度。遠征であればそんな短い時間のために出かけるなんてことは難しいのですが、リモートであればそんなことはありません。「3時間しか」が「3時間も」に変わるのです。
晴れてさえいればこの程度のスキマ時間でも複数日にわたって撮影することでそこそこの露光時間を確保することができます。
今回は11月1日の2時から5時半、翌2日の3時から5時半ごろまでで5時間半の露光時間を確保しました。明るい天体だけあって、ノイズ低減的な処理は不要。普通にLRGB合成して、コントラストをちょっといじって完成。反射望遠鏡ってホントに星の収差が出なくてよいですね。
2022011_NGC1975_RT.jpg

ランニングマン星雲はオリオン星雲と一緒に写されることの多い対象ですが、単体で狙える画角を使えるようになったというのもまた大切なポイントです。私にとってチリリモートは単に南半球の対象を狙えるというだけではなく、反射望遠鏡・モノクロカメラ・1500mm相当(760mm+フォーサーズセンサー)の画角、といった新規要素を多分に含むため、仮に日本から見える対象であってもこの機材を使って撮影するだけで楽しめるのです。
そのうえランニングマン星雲は単体で狙うには胆力の必要な対象です。すぐそばにオリオン星雲があるにもかかわらずそれを画角から外して撮影し続けるのは心理的ハードルが高いのです・・・。それもリモートであれば見える星空は望遠鏡の写野の中だけ。M42撮りたい!とはならないのです。

そういえばこの望遠鏡は私が買ったものでしたが、チリに送ってしまってすっかり忘れていました。実際私の手元に戻ってくることはないと思っています。

ところで共同で運用しているだいこもん氏とそーなのかー氏も無事にファーストライトを終えています。どちらも素晴らしい作品となっているのはもちろんなのですが、3人の撮影スタイルが全然違っていて興味深いです。

だいこもん氏はチリのシーイングの良さを生かして北半球では見られない銀河を15時間以上露光。


そーなのかー氏はモザイクでタランチュラ全景を狙っています。


私はというとSMCを撮ってみたり、タランチュラを撮ってみたり、ランニングマン星雲を撮ってみたりと、チリの星空をあちこち見て回っている感じ。それぞれの性格というか天体撮影に対するスタンスがよく表れているように感じます。

さて、さすがにこの先1週間ほどは満月期。ちょっとお休みとなりますが、次はちゃんと日本からは見られない対象を狙ってみようと思います。








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