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星沼会チリリモート 美しすぎる銀河 NGC1365

日本には「春の銀河祭り」と言われる奇祭があります。これは夏に南中する天の川銀河中心部、逆に冬に南中する天の川銀河周辺部が観測好機になるのに対し、春は天の川に対して垂直方向となる星の少ない領域が観測好機となることから、系外銀河の観測に適した季節を指して俗に言われる言葉です。マルカリアンチェーンを代表とするおとめ座銀河団などがよく撮影されます。
Marcarian2021_0405_Comp_R.jpg

さて、南半球に行くと逆の季節・逆の方向が系外銀河の観測好機となり「秋の銀河祭り」「春の銀河祭り」(あっちは春でした)とでも言うべきシーズンとなります。対象としては「ろ座銀河団」という領域となり、その代表ともいえるNGC1365を撮影してみました。
2022011_NGC1365.jpg
光学系:R200SS+コレクターPH(760mm F3.8)+Astrodon LRGBフィルター
カメラ:ASI294MM Pro(フォーサーズセンサー)
Gain:120  Offset:5   センサー温度:-10度
露光時間:L 224枚 R 82枚 G 82枚 B 72枚 各2分(総露光時間 約15時間20分)
赤道儀:Astrophysics AP900
ガイド:ZWO 30mm F4ガイドスコープ+ASI120MM Mini
撮影日時:2022年10月30日、 11月14日、18日
撮影地:チリリモート観測所
ダーク:2分 x たくさん
フラット:スカイフラット フィルターごと1秒 x いっぱい
PixInsightでWBPP、周辺クロップ、PCC、SCNR、HT、LRGB合成
Starnet V2で星分離、Photoshop、Denoise AIで仕上げ

換算1500mm相当の画角ともなれば系外銀河もターゲットに入ってきます。これは楽しい。

さらにトリミングするとこんな感じ。
2022011_NGC1365_TR.jpg
渦を巻いた腕の形もしっかり見えてきていますし、中心部の複雑な構造も見えているようです。宇宙に浮かぶ天体の美しさにあこがれてこの世界を志したばかりのころを思いださせてくれる、すばらしい造形の銀河です。
腕の形はもちろん色合いも含めて「美しい・・・」という言葉以外出てきません。ずっと見ていられます。うっとり。

ちなみにこちらのNGC1365は関東からだと南中高度18度。さそり座のしっぽのあたりにある「NGC3664猫の手星雲」と同じ高さなので、日本からでも記念撮影くらいはできるかな?という位置ですね。
Screenshot_20221123-114322~2

より広角で捉えたろ座銀河団の作品は同じ星沼会Niwa氏のブログで見られます。



あまり関係ないですが、同じ星沼会のぐらすのすち氏のブログはろ座矮小銀河というタイトルです。なんでこんなタイトルにしたんだろうか。



ついでに「ろ座」って何だろうって調べてみたら「炉」座らしいです。南天の星座は近代になってから設定されたものが多く、ろ座にも深い意味はなさそうですが。

それにしてもチリリモート、楽しいな・・・!

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