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1月28日遠征記録 星沼会茨城合宿でZTF彗星を撮る

星見に出かけてきました。
この日は星沼会関東組と東北組合同で合宿をしようという試みで、両者の中間地点である茨城北部の撮影地に集合しました。だいこもん氏がグランピングサイトを予約してくださいました。ありがとうございます。

ちなみに私は集合前にお風呂に寄っています。


日付が変わるころに月没というスケジュールのため、前半はお酒と食事、後半で撮影をしようという予定です。幸い先日の皆既月食中継で天リフ編集部からいくばくかのお金をいただいていたため、おいしいお肉を仕入れて焼肉パーティです。


お酒は飲まないのでわかりませんが、お肉はとってもおいしかったのです。ごちそうさまでした。

折からの寒波で現地は雪が積もっていましたが空は快晴。美しい夕暮れ空の下、機材準備に余念がないメンバー一同。
DSC02314-ARW_DxO_DeepPRIME_R.jpg

星沼会は基本的に天体写真をメインとする方が多いのですが私は星景写真もやるので、星と雪景色を撮影するまたとないチャンスにテンションも上がります。月光と雪を生かしてこんな写真が撮れました。
DSC02906-ARW_DxO_DeepPRIME_R.jpg

24時の月没を待ってZTF彗星を狙い始めます。FRA600ではすでに画角が狭すぎるだろうと判断してRedCatで狙います。ちょうどCBPフィルターも入れっぱなしになっていることだし。
DSC07453_R.jpg
普段の天体写真は5分露光ですが、さすがに長すぎるので1分露光としてみます。事前に星沼会メンバーから彗星の移動方向(この日は北東方向)を確認していたので、移動方向を意識して画角を決めることができました。
2時間半ほど撮影できましたが、途中の36枚を彗星核基準で合成したのがこちら!
202301_ZTF_36MFNR_R.jpg
光学系:Redcat51(250mm F4.9)+CBPフィルター
カメラ:ASI2600MC Pro(APS-Cセンサー)
Gain:100  Offset:50   センサー温度:-10度
露光時間:1分 x 36枚
赤道儀:RST-135(シルバー)
ガイド:SVBONY 30mm F4ガイドスコープ+ASI462MC
撮影日時:2023年1月29日 未明
撮影地:茨城県高萩市
ダーク:ライトフレームと同設定で1分 x 30枚
フラット:LEDトレース台 1秒*50枚(+フラットダーク)


2021年12月のレナード彗星の時は彗星核基準の合成ができなかったのですが、今回は処理の方法をきちんと調べてうまく処理することができました。
WBPPで下処理をしたあと、各フレームのCometAlignmentで最初と最後のフレームの彗星核を指定して移動情報を付加。そのフレームを使ってImageIntegrationすればOKでした。最近は彗星も星も止めて合成している画像も見かけるようになりましたが、それはまたそのうち・・・

彗星核から両方向に延びるテイルが印象的です。2023年1月末時点で彗星はこちらに向かってきていることを考慮するとテイルの構造も立体的に想像できて楽しいです。
2月2日に最接近した後は離れていく彗星ですが、毎日撮影できればその変化も楽しめるかもしれません。寒いけど。

勢いでタイムラプスも作ってYoutubeにShort動画を上げました

こちらはPIのImage ContainerとProcess Containerを使って各フレームにABE、Image Solver、SPCCをかけてHTでストレッチ、その後BatchFormatConversionで一括Tif保存し、Sequatorに突っ込んで4枚ずつ移動平均合成してちょっとノイズを減らしたのちにPhotoshopで現像、動画素材にしています。
さすがに36枚合成した作品に比べるとテイルの描写はかなり控えめですが、星の間を移動していく彗星をそこそこのクオリティで表現できたと思っています。

翌朝はグランピングサイトで作ってもらった朝食をいただいて、みんなで温泉に行ってから解散となりました。
詳しくは別の記事を書こうと思いますが、こちらのお風呂とてもよかったです。

普段から「星見に行く目的の半分は温泉だ」と言っている私ですが、今回は2回お風呂に寄ったので目的の3分の2はお風呂だったということになりますね(なりません

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