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過去の撮影データを全部使ったしし座の三つ子銀河

星沼会で茨城合宿に行ったという話をしました。


24時の月没後RedCat51ではZTF彗星を狙っていましたが、FRA600のほうは別の対象を狙っていました。
20230129_LeoTriplet_R.jpg
この時期の定番、しし座の三つ子銀河です

光学系:FRA600(600mm F5.6)
カメラ:ASI2600MC Pro(APS-Cセンサー)
Gain:100  Offset:50   センサー温度:-10度
露光時間:5分 x 43枚 (3時間35分)
赤道儀:RST-135(ピンク)
ガイド:SVBONY 30mm F4ガイドスコープ+ASI120MM Mini
撮影日時:2023年1月29日 1:22ごろ ‐ 5:17ごろ
撮影地:茨城県高萩市
ダーク:ライトフレームと同設定で5分 x 160枚
フラット:LEDトレース台 0.5秒*50枚(+フラットダーク)
PixInsightでWBPP、ABE、SPCC、BXT、HT、SXT
Photoshopで仕上げ

この対象は過去何度か撮影していますが、こういう系外銀河は3時間程度だと露光時間が足りていない感じがします。足りてないなら足せばいいじゃない!ということで、先日の天城遠征で撮影してきたデータに加えてさらに去年撮影したデータまで放り込んでみましょう。この時期撮るものないからいつも撮ってるんですよね・・・




以前のデータを撮影日ごとにWBPPにかけて下処理にかけます。WBPPでRegisteredフォルダに登録された中間ファイルをStaralignmentで全指定して、星の位置合わせ情報であるDrizzleデータを再生成、ImageIntegrationで合成です。過去のデータは縦横構図が混じっていましたが画角の中心はだいたい合っているので、縦横構図の重なる中心部分をほぼ正方形で抽出できました。
その後の処理は基本的に同じ。ABEでバックグラウンド補正、SPCCで色合わせ、BXTで精細化、HTでノンリニア画像へ、SXTで星を分離してPhotoshopへ。
2023002_Leo_Triplet_211MFNR_R2_20230305092512d61.jpg
撮影日:2022年2月6日、26日、2023年1月29日 2月17日
露光時間:5分 x 211枚 (17時間35分)

さすがの処理耐性です。銀河中心部の解像を引っ張り出すような処理をしても破綻してきません。ブログに乗せた画像ではわかりづらいですが、上にあるNGC 3628から左に延びるTidal Tailもそこそこしっかり描写できているように見えます。
いつも使っているAI Denoiseは不要かなとも思ったのですが、Denoiseをかけてみたら効果的だったので採用しています。もちろんノイズは総露光時間なりに減っているのは見て取れてはいましたが、Denoiseをかけたらよりすっきりと。やはり素材がいいと化粧も映えるといったところでしょうか。

「総露光時間 is 正義」という天体写真のセオリーはAI処理全盛の時代においても有効なようです。

わかりやすいように左右に並べてみました。
202303_Leo_Triplet_comparison_R.jpg
短い望遠鏡族の私にとって春先のこの時期撮るものがない問題は毎年の悩みですが、同じ対象を同じ構図で撮り続けてデータを積み重ね、クオリティアップを狙えるというのは天体写真の楽しさでしょう。









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