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星沼会チリリモート ナローバンド始めました

星沼会チリリモート、11月末のNGC1365の撮影後しばらくの間星像が安定せず試行錯誤の日々が続いていましたが、現地のサポートの甲斐あってそれなりに使える星像になってきました。

ということでNGC2014・NGC1935周辺を撮影してみます。
場所としてはLMC(Large Magellanic Cloud、大マゼラン雲)の周辺部にある星雲です。
今まではLRGBで撮影していたのですが、今回はナローバンドも撮影してみました。
2023002_NGC2014_SAO_R_2023021221152464f.jpg
光学系:R200SS+コレクターPH(760mm F3.8)+Astrodon LRGB Hα OIII SIIフィルター
カメラ:ASI294MM Pro(フォーサーズセンサー)
Gain:120  Offset:5 (LRGB)
Gian:200  Offset:20 
センサー温度:-10度
露光時間:L 242枚 R 79枚 G 78枚 B 70枚 各2分
露光時間:Hα 33枚 O3 53枚 SII 31枚 各4分
総露光時間24時間くらい
赤道儀:Astrophysics AP900
ガイド:ZWO 30mm F4ガイドスコープ+ASI120MM Mini
撮影日時:2023年1月13 17 21 25 29日
撮影地:チリリモート観測所
ダーク:たくさん
フラット:スカイフラット フィルターごと1秒 x いっぱい
PixInsightでWBPP、
LRGB PCC BXT LRGB合成後、StarXTで星のみ抜き出し
ナローバンド BXT後SAO合成、StarXTで星雲のみ抜き出し

ナローバンドになると今までのLRGB画像とは全く違った色表現になってしまうため何が正しいのか全くわかりません。HαとSIIはRに近い波長、OIIIはGに近い波長なので、それら3つの波長をRGBにあてるというのがそもそもおかしい気もしますが、とりあえず割り当てないことには話が進まないので、いくつかのパターンを試してみて一番まともそうな組み合わせを選んでみました。
R=SII、G=Hα、B=OIIIという割り当てにしたのでいわゆる「SAO」というやつになるのでしょうか。

撮影データを見てもわかると思いますが、RGBを514分間も露光しておきながら実際には星データにしか使っていません。さすがにこれはもったいないのではと思ったのでLRGBだけで処理してみたのがこちら。
2023002_NGC2014_RGB_R.jpg

だいぶ寂しい感じになりましたが、注目すべきはNGC2032やNGC2014の緑色。
2023002_NGC2014_RGB_TR.jpg

2023002_NGC2014_RGB_TRT.jpg

LRGBを撮ったところで処理してみたところ緑がよく出てきたので、これOIIIを撮ったらもっとすごいことになるのでは?と思ってナローも撮影してみた次第です。
ということで各ナローの結果がこちら

OIII
20230213_01.jpg

20230213_02.jpg

SII
20230213_03.jpg

ブロードバンドでGがよく出ていたNGC2032やNGC2014はやはりOIIIが豊富なようで、Hαよりも強く出ているのが驚きです。北半球では緑色の星雲というのはほとんど見られません。有名な対象でもSh2-308 ミルクポット星雲やNGC2359トールの兜星雲くらいでしょうか。
ちなみにミルクポット星雲は望遠鏡をシェアする星沼会のだいこもん氏が素晴らしい作品を作っています。


南半球でしか見えないLMC周辺にはこんな領域もあるんだなぁと。
SAO合成だと色合いが不自然すぎる気がしたのでRGBの色相と混ぜてみたのがこちら。
2023002_NGC2014_RGBSAO1_R.jpg
赤い領域が広がってだいぶ見慣れた色合いになった気がします。

色の調整はとても難しいですが、やはりナローバンドは星雲の写りが違います。
次はトールの兜でも撮ってみようかしら。


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