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SharpStar Z4が届いたのでFRA600と比べてみる

以前から気になっていたSharpstarのZ4(以下Z4)を購入しました。


口径100mm、焦点距離550mm F5.5の屈折望遠鏡です。
AramisおまえFRA600持ってるじゃないかと言われるかもしれませんが、私にとってこの鏡筒の一番の特徴はその軽さ。FRA600がバンドアリガタ込みで7.8kgのところ、Z4は同5.6kgとかなり軽量化されています。
口径をわずかに小さくしつつイメージサークルをAPS-Cまでに限定することでその軽さを実現しているのだと思います。

今でこそAPS-Cサイズの冷却CMOS ASI2600MC Proを使って天体撮影をしていますが、以前はフルサイズカメラα7sを使っていました。その頃はフルサイズの周辺像やフラット補正にはしばしば悩まされていたのです。その後APS-Cサイズのセンサーに移行してからはそういった現象に悩まされることが激減。
そんな経緯から天体写真はAPS-Cで撮るのがいいバランスなのでは?と思うに至っている私です。もちろんフルサイズで撮ることには大きな価値があると思いますが、光学系からセンサーまで完全に生かしきるにはそれなりの投資と試行錯誤が必要になると思っています。

イメージサークルをAPS-Cに限定することで軽量化を果たした鏡筒Z4。コレもう私のために作ってくれたのでは?と思ってしまうほど。ということで国内発売後即ポチ。届きました。

玄関先で箱を受け取った瞬間「軽っ!」と感動してしまいました。
FRA600は箱込みで12.5kgくらいあるのですが、こちらは9kg。遠征のたびに自宅から望遠鏡を担いで数分先の駐車場まで運んでいる私にとってこの軽さは福音です。

ではさっそくFRA600と比べてみましょう。まずはケースから。手前がZ4、奥がFRA600です。
DSC_8902_R.jpg
一回り小さくなっています。
真上からフットプリントを見てみるとその小ささがより際立ちます。
DSC_8903_R.jpg
FRA600は片手で持つと重量が真下だけでなく横方向に持っていかれるため非常に持ちづらかったのですが、Z4は普通に手提げできる幅になっているため、見た目のサイズ以上に運搬時の疲労は小さく感じます。
ちなみにケースに入れた状態でFRA600は12.5kgくらい、Z4は9kgくらいでした。本体はそれぞれ7.8kgと5.6kgなので、ケースだけで4.7kgと3.4kgという計算に。あんまり気にしたことありませんでしたがケース重いな・・・

フードを縮めて鏡筒先端で合わせてみました。
DSC_8877_R.jpg
Z4のほうがわずかに小さいですが、実際にはFRA600は接眼側のフタを外して円錐形の延長筒をつけないと撮影可能な状態にはなりません。(FRA600についているアルカスイスクランプはASIAIRの固定用ですが、Aramisの後付けです)
DSC_8879_R.jpg
600mmと550mmの差はこんな感じで見えてきます。
実際にはこれにM48延長筒を追加しないと冷却CMOSのフォーカスは出ないのですが。

対物側から見てみるとこんな感じ。
DSC_8876_R.jpg
口径はFRA600の108mmに対してZ4は100mm。
レンズの大きさに大差がないように見えるのは、FRA600のフードが分厚くZ4のフードが薄いためでしょうか。機構設計の進歩によるものか、製品コンセプトによるものかはよくわかりません。

レンズキャップを比較するとフード込みでの大きさの違いがよくわかります。
DSC_8901_R_202302261700178e0.jpg

フードを伸ばすとこのくらい。
DSC_8883_R_20230226161005040.jpg
フードの深さはFRA600が7.5cm程度なのに対し、Z4hは9cm程度ありました。フード自体の薄さによる熱伝導の良さと相まって、多少は結露に強くなってくれているとよいのですが。

FRA600は2本のバンドです。こうやってZ4のバンドと比べてみると、FRA600のバンドはかなりゴツく見えます。上面に開けられたM6のネジ穴はアルカスイスのアリミゾを装着するのに使いましたが、左右のネジ穴は使っていません。
DSC_8897_R_202302261559419f2.jpg

Z4のバンドは幅広の1本のみ、アクセサリを付けるネジ穴などは開いておらず、アクセサリーの設置はハンドルで兼用。脱着は手回しネジで可能です。
DSC_8898_R_20230226155943c9d.jpg
ハンドルはどちらもそれほど持ちやすくないですね。FRA600は細いハンドルなのですが、面取りが不十分なためか握るとちょっと痛い感じ。一方のZ4はビクセンファインダー互換でちょっと太めなうえ、アクセサリ固定用のネジが飛び出ているのできちんと握れません。

Z4のハンドルは単にビクセンファインダー互換のアリミゾになっているだけでなく、上部はアルカスイス互換のアリガタになっています。
DSC_8900_R.jpg
こんな感じでアルカスイスのアリミゾがつけられるようになっています。これは何か面白い活用方法がありそうですが、ハンドルを兼用している都合上アクセサリの常設はできなさそうです。

アリガタはFRA600が3インチ(ロスマンディ)だったのに対して
DSC_8890_R_20230226161748a26.jpg
Z4はビクセン互換。
DSC_8871_R.jpg
3インチと比べるとだいぶ細くなった感がありちょっと不安ですが、まぁ大丈夫なのでしょう。
アリガタを変えたいという方のために、バンド底面にM6ネジがたくさん切ってあります。
DSC_8869_R.jpg
中心の1点だけはカメラネジのようでしたが、それ以外はM6でした。M6の間隔は広い箇所が20mm、狭い箇所が10mmだと思われます。

フードを縮めた状態で接眼部から覗いてみると意外と大きな違いが見て取れました。
FRA600がこんな感じ
DSC_8896_R_202302261630428b1.jpg

Z4のほうが明らかに内面反射が少ないです。
DSC_8895_R.jpg
ここらへんは2年間の間にノウハウが蓄積されたのでしょう。


気になるイメージサークルのチェックです。
今まで私はフルサイズ対応の鏡筒にAPS-Cセンサーを使って「レンズのおいしい部分」だけを使って楽をしてきたわけですが、レンズがAPS-C対応となると周辺減光などの点で不利になる可能性は否めません。

ということでZ4にフルサイズカメラα7IIIを装着して撮影。
DSC02855_R_20230227084116516.jpg
ん・・・?
Z4ちゃんあなたAPS-C用の鏡筒だよね?
ほとんどフルサイズの画角カバーできてるよねこれ・・・
中心と四隅をそれぞれ400x600で切り出した画像も用意しておきました。左下と右上は何もないので省略。
Z4Trim.jpg


再周辺部の落ち込みが見られますがこれはEマウント側の問題でしょう。
わかりやすくするためにかすみの除去+100をかけてみるとこう。
Z4_DSC02855_R.jpg


やはり不自然に落ちたりはしていないように見えます。
APS-C用のカメラレンズをフルサイズに装着すると周辺部はしっかりケラれたりするのですが、Z4は少なくとも明るさの面においてフルサイズくらいの広さを持っているようです。これはフラット補正で苦労しなくてよさそうです。

ついでにFRA600もやってみました。
DSC02858_R.jpg

四隅400x600切り出し
FRA600Trim.jpg

かすみの除去+100
FRA600_DSC02858_R.jpg
四隅の落ち込みはやはりEマウント側の問題でしょう。
周辺光量の落ち込みはやはりFRA600のほうが穏やかに見えますが、とにかくZ4をスペック通りAPS-Cで運用する限りにおいては特段の問題はなさそうです。

続いて収納をチェックします。
FRA600をケースに収納するとこんな感じ。鏡筒を半回転させてフォーカスノブを上側に持ってきてEAFを装着しています。
DSC_8908_R.jpg

Z4はフォーカスノブが下側になったデフォルトの状態でこんな感じ
DSC_8907_R.jpg
ほぼ鏡筒しか入らないギリギリの大きさになっていて、EAFを装着したままではケースに収納できそうにありません。FRA600の大きさ重さには苦労してきましたが、かといって付属のケースが使えないのはちょっと困るなぁ・・・
最近130PHQをマイニューギアったNabeさんも、EAFをつけた状態では付属のケースに入らないためソフトケース運用となっているようです。


いっそのこと超望遠レンズ用のバックパックにでもしてしまうかと調べてみたのですが、やはりEAFを付けると幅が足りなくなりそうです。ソフトケースにしてしまうかハードケースを特注するかしばらく悩むことにしますが、悩んでいる間はEAFが付けられないので早めに結論を出したいところです。

ということで、Sharpstar Z4の外観&簡易試写レビューでした。

次の撮影機会にはFRA600とZ4をサイドバイサイドで比較してみたいと思います。
幸い手元にはRST-135が2台とASI2600MCが2台ありますので、比較環境としては最高の条件がそろっていると言えるでしょう。




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2Comments

There are no comments yet.

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いつも参考にさせていただいています。
Z4の鏡筒を検討していますが、付属ケースにEAFが入らないのは痛いですね( 〃▽〃)

  • 2023/03/04 (Sat) 17:33
  • REPLY
Aramis

Aramis

Re: タイトルなし

ご覧いただきありがとうございます。
どうにかEAFをつけてケースに入らないか頭をひねっている最中です!

  • 2023/03/04 (Sat) 22:18
  • REPLY