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星沼会チリリモート カメレオン座の分子雲

不安定な天気が続いている2023年4月の日本ですが、チリは相変わらずよく晴れています。
ということで本日撮影したのはカメレオン座の分子雲です。

カメレオン座はカタログナンバーのついためぼしい天体も多くない地味な星座です。Skysafariでなんか撮るものないかなーと調べていたらIC3104という不規則銀河を見つけ、そこからこの分子雲の存在に気付きました。天の南極に近いところにある星座のためチリであれば1年を通して地平線に沈むことはありませんが、撮影好機としては4月下旬ごろ。
この画角の外にも大きく広がっている分子雲なので200mmくらいの焦点距離で撮ってみるのも楽しそうです。いつか南半球に行ったときに狙ってみようと思います。

20230426_IC3104_R.jpg
光学系:R200SS+コレクターPH(760mm F3.8)+Astrodon LRGBフィルター
カメラ:ASI294MM Pro(フォーサーズセンサー)
Gain:120  Offset:5
センサー温度:-10度
露光時間:L147枚  R 35枚 G 33枚 B 30枚 各2分
総露光時間 8時間10分
赤道儀:Astrophysics AP900
ガイド:ZWO 30mm F4ガイドスコープ+ASI120MM Mini
撮影日時:2023年4月25日-26日
撮影地:チリリモート観測所

チリリモートは放置撮影が基本となるため、メジャーな対象を画角の中心に据える日の丸構図になるか、または明るく大きな星雲を画角いっぱいに捉えることが多いのです。一方でこういった分子雲は明確な名称があるわけではないため(”Chameleon Dark Nebula”とかで調べると出てはきますが)、構図の決定が難しいのです。幸いこの日は落ち着いて在宅勤務をしつつチリの望遠鏡を動かせる日となったので、構図決定にひと手間かかる対象を狙ってみました。

とはいえ1枚ではこんな感じ。これ撮ったところでどうにかなるんか?と不安になりながらも撮影続行。
L_L_05-13-54_0775_G120_O5.jpg

LRGBを撮ってみたところ分子雲の情報はL画像に一番多く含まれているように見えたので、Lの比率を多めにしてLを5時間、RGBそれぞれ1時間、計8時間程度のデータを確保して撮影終了。通常であれば日をまたいで撮影を繰り返して合計10時間以上の露光時間を確保するところですが、試しに前処理+ABEまで済ませたところで出てきたL画像がこちら。
20230426_02.jpg
ほとんど何も写っていない1枚画像を見ながら一日中撮影していたあとにこれを見るとおおっ!ってなります。天体写真画像処理の中で一番楽しい瞬間かもしれません。これにRGB画像を加えてBXTをかけて星を小さくしてSXTで星を分離してPhotoshopであれこれやった結果がこちら。
20230426_IC3104_R.jpg

うむ。
画像処理はあまり上手なほうではないと思っているのですが、これは久しぶりに楽しかった。
この周辺にも楽しそうな領域がいろいろありそうなので、別のところを探してみましょうかね。

同じ望遠鏡を運用している星沼会のだいこもん氏も、今回の分子雲につながる別の領域を撮影してみると言っていたのでそちらも期待です。











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